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いったいなぜ? ジャパネットたかた創業者・髙田明氏が、J2のクラブチームの代表になった理由

髙田明さん7月毎日更新 Q1. サッカーJ2クラブチーム「V・ファーレン長崎」の代表に就任された理由を教えてください

今年4月、経営難の状態となっていたサッカーJ2のクラブチーム「V・ファーレン長崎」の代表に就任された、髙田明さん。そのいきさつについて、お聞きしました。

――「V・ファーレン長崎」の代表に就任された理由を教えていただけますか?

 

 突然の大役でした。
 V・ファーレン長崎はもともと多くの地元企業や個人の方が株主になり経営する、まさに「地元のチーム」です。それが経営危機を迎えた。ジャパネットたかたも8年スポンサーをしてまいりまして、多くの方から「このまま放っておいたらチームがなくなってしまう」という声をいただきました。私は長崎県に生まれ、長崎に育ててもらった人間ですから、これは一肌脱がなければと感じました。

 いままでやってきた夢をなくすのは長崎県にも、応援してくださるみなさまにとってもよくない、と考えたからです。

(インタビュー直前)先ほどもその会議があって、とても忙しい日々を送っています。先日、すべての株式をジャパネットが取得しましたので、ジャパネットの子会社としてしっかりと経営を立て直してJ1を目指したい。それが県民の夢につながっていき、少しでも地域の力になれればというのが今の思いですね。

 これは単に地域の方に喜んでもらえるプロスポーツチームを作りたい、という話だけではないんですね。私は、もっと広い意味で地方創生に関わってくるんじゃないかと思っています。JリーグではJ1でもJ2でもアウェイゲームにサポーターを呼び込むことに力を入れています。ホームゲームだけでなく、その他の地方でゲームがあるときも応援に来てくださいね、ということです。長崎であれば、九州にあるチームのみなさんと同じような交流、連携ができてくるのではないでしょうか。

 例えば、熊本県にあるロアッソ熊本さんと我々のホームでゲームをするときには、バスを20台ほど出して熊本から諫早(V・ファーレン長崎のホームスタジアムがある)に来ていただくとか。逆もそうです。そうしたことが今後活発になっていくのではないでしょうか。

「地域から全国へ」というように、それぞれの地方が人を呼び込むことができるようなものになっていけば地方創生につながっていくと思っています。長崎の場合は、まだまだそのレベルにはないですから、イチからしっかりと立て直していかなければいけません。すこし急ぎ足で。

明日の第二回の質問は、「Q2. 髙田式、クラブ改革の肝を教えてください」です。

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髙田 明

たかた あきら

1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、機械製造メーカーへ就職し通訳として海外駐在を経験。

74年に父親が経営するカメラ店へ入社。86年に「㈱たかた」として分離独立。

99年に現社名へ変更。90年にラジオでショッピングを行ったのを機に全国へネットワークを広げ、

その後テレビ 、チラシ・カタログなどの紙媒体、インターネットや携帯サイトなどでの通販事業を展開。

2012年には、新たな拠点として東京にオフィスとテレビスタジオを開設する。

2015年1月に「㈱ジャパネットたかた」の代表を退任し、同時に「㈱ A and Live」を設立。

2017年4月、サッカーJ2クラブチーム「㈱V・ファーレン長崎」の代表取締役社長に就任。

「㈱A and Live」社名の由来:今を生き生きと生きる世の中にしたいという想いから


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