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京の信長 新本能寺と信長書店

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第25回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。
つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、
一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ!

新旧本能寺

 京都の信長の史跡取材で、旧本能寺から新本能寺へ。場所は、京都府京都市中京区寺町通御池下る下本能寺前町。
 本能寺は法華宗本門流れの本山だそうです。
 岐阜に住んでいると、けっこう小刻みに岐阜城の発掘調査のレポートが報じられる。近年の歴史研究によると、織田信長は無神論者ではなく、「禅宗とみるのが妥当ではないか」だそうだ。

 戦国時代は、いわゆる菩提寺制度がありませんでした。そのせいもあって、戦国武将の行動哲学には、宗教がかなり深くかかわっているらしい。ここいらの信長の考え方は、今後もチェックが必要かなあ。

 本能寺の変で焼失したあと、本能寺は現在地に移転しました。これは旧本能寺跡と違い、わりと簡単にたどりつけます。

旧本能寺の跡

新本能寺の信長公廟

 取材に行ったときは展示室などは定休日でした。まあ、こんなぬるい取材もたまにはありかな?

 帰り道に「信長書店」という本屋さんの京都四条河原町店があったので、とりあえず寄ってみました。ほら、戦国の取材にきて京都で「信長書店」となったら、やはり見学は欠かせないでしょう。
 四階建てのかなり大規模な書店です。店の外側からみると、書籍・コミックのほかアニメ、DVDやコスプレなどが楽しめるらしい。ほら、先日、岡崎城で甲冑のコスプレしたばかりだし

 で、さっそく入ってみました。
 ──アダルトメインの書店でした……
 コスプレが……お……おう……

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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