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WEB上ではなぜ猫のほうが人気? 犬派より猫派が多く見えるのには理由があった

「いいね!」の数では猫に軍配?

犬が猫より「いいね!」が少ないわけ

 最初はこうした違いが不思議だったが、飼い主たちのコメントを見ているうちにあることに気づいた。それは、愛猫家は猫全般を広く愛するのに対し、愛犬家は自分が飼っている、または好きな犬種に特化して愛を注ぐ人が多いということだ。
 こうした意識は、動物をモチーフにした雑貨にも見られる。たとえば、アメリカン・ショートヘアを飼っている人が三毛猫のイラストが描かれたTシャツを購入することはあるけど、マルチーズを飼っている人がフレンチ・ブルドッグをモチーフとしたバッグを買うことは少ない、といった具合だ。

 アニマルモチーフの雑貨を扱うWEBショップを見ても、犬は犬種ごとにカテゴライズされていたり、ある犬種に特化したグッズを扱う専門店があったりするが、猫の場合は毛色や猫種を問わず「猫」とひとくくりにされていることが多い。こうした現象がみられるのは、犬は犬種によって見た目が大きく異なるからかもしれない。
 メインクーンのような大型種も存在するが、一般的なサイズ感はどの猫種も大差はない。毛色や毛の長さなど、種類によって個性があるのは認めつつも、「猫のイラストを描いて」といわれたら、多くの人が丸い顔に立ち耳の猫を描くだろう。

 一方、犬の場合は、犬種によって見た目がまるで違う。ゴールデン・レトリーバーのような大型犬もいれば、チワワのような小型犬もいる。プードルにいたっては、大型のスタンダード・プードルから小型のトイ・プードルなど、そのサイズはさまざまだ。
 顔つきも、ダックスフンドのようにマズルが長い犬と、パグのような短頭種ではかなり変わってくる。耳の形だって、立ち耳、垂れ耳があり、「犬のイラストを描いて」というお題には十人十色の犬が描かれることだろう。

 このように「犬」といっても犬種によって見た目が異なることから、自分が飼っている犬種をひいきしてしまうのかもしれない。WEB上では犬派が猫派よりも少ないと感じるのは、意見を統一することが難しいためではないだろうか。
 もちろん、「三毛猫に勝るものはない」と思う愛猫家もいるだろうし、「どんな犬種も大好き」と考える愛犬家もいるはずだが、いずれも共通するのは「うちの子がイチバン!」ということ。これは犬や猫だけでなく、ペットと暮らすすべての人にいえることかもしれない。

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