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A I 失業という大嘘――「1房数万円のブドウ」が教える新経済圏の正体【林直人】

 

■日本こそがAI革命の「最大の勝者」になる理由

 

 最後に、日本という国にとっての真実を述べたい。日本は世界で最も「AIによって救われる国」である。なぜなら、日本には「リストラすべき余剰人員」などそもそも存在しないからだ。

 2030年までに150万人の労働力が不足すると言われるこの国で、AIは人間の敵ではなく、国家存立のための「不可欠な補完財」となる。中小企業において、AIによる自動化はクビ切りのためではなく、人手不足による倒産を回避するために行われる。AIが事務作業を肩代わりすることで、少人数の社員でも会社を存続でき、地域の雇用が守られるのだ。

 かつて産業革命が肉体労働の限界を突破したように、AI革命は知的労働の限界を突破しようとしている。私たちは今、雇用の終わりに震える時ではなく、人間がより創造的で、感情に寄り添い、真に価値ある活動に専念できる時代の「始まり」に立っているのだ。この「労働のルネサンス」という潮流を読み解ける者だけが、次の時代の富を掴むことができるだろう。

 

文:林直人

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。連絡先:https://x.com/everydayjukucho

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