橋本愛「渡辺ペコ先生の先見の明には恐ろしさすら感じる」15年前の原作が令和の今にドラマ化 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

橋本愛「渡辺ペコ先生の先見の明には恐ろしさすら感じる」15年前の原作が令和の今にドラマ化

橋本愛

 

 原作・渡辺ペコ氏の人気コミックスが実写ドラマ化。人生の岐路に立つ3人がたどりついた“家族のかたち”を描く——FODオリジナルドラマ『にこたま』の完成披露イベントが12月26日に行われ、主演の橋本愛(浅尾温子役)、瀬戸康史(岩城晃平役)、物語の鍵を握る比嘉愛未(高野ゆう子役)が登壇した。  

 ドラマの見どころについて、橋本愛は「年齢的にも切実なリアルが描かれています」と語り、自身が演じる温子(あっちゃん)について「恋愛感情が人よりも少し薄くて、そもそも恋ってなんだろう? 晃平を好きなのか、愛しているのか? という複雑な感情を抱えている。それを渡辺ペコ先生が丁寧にえぐっているので、ぜひ最後まで見ていただきたい」とPRした。  

 作中で浮気をしてしまう晃平を演じた瀬戸康史は、開口一番「申し訳ございません」とガチ謝罪して会場を笑わせつつ、「でも彼は事を起こした後、逃げずに向き合おうとした。そこは褒めてあげてもいいのかなと。今後どういう行動をとって信頼を取り戻せるのか、高野さんとの決着はどうなるのか、注目してほしい」と見どころを語った。  

 

瀬戸康史

 

 比嘉愛未は、自身が演じた高野ゆう子について「感情が汲み取りにくい、自立した女性。倫理的なことはさておき、晃平との関係を自分で選択したんです。でも相手には決して押し付けない。自分で全部背負う覚悟を持った強い女性」と説明。「私自身、高野から学ぶことがたくさんありました」と役への感謝を口にした。  

 

比嘉愛未

 

 イベント中盤では、渡辺ペコ氏からのメッセージも読み上げられた。

「人を好きになるってどういうこと? 家族を作るって何だろう? という疑問を物語として掘り下げたのが『にこたま』です。結婚は永遠に続く契約のようですが、人の感情や関係性は常に変わっていくもので、ある種の矛盾をはらんでいます。子供がいる、あるいはいない関係ならどうなるのか。二人の関係に亀裂が入って、それでも一緒にいたいと思うとしたら、それはどんな理由なのか——そんな思考実験を重ねながら描いた作品でした」  

 このメッセージを受け、橋本は深く共感した様子で語った。「この漫画が描かれたのは10年以上前。当時はまだ多様性というものが可視化されていない時代だったのに、そこに踏み込んで描いていた。渡辺先生の先見の明には恐ろしさすら感じます」

 原作『にこたま』は2010年に講談社「モーニング」で連載開始。約15年の時を経て、このたびドラマ化の運びとなった。

取材・撮影:BEST T!MES編集部

KEYWORDS:

オススメ記事

BEST T!MES編集部

ベストタイムズ ヘンシュウブ

KKベストセラーズのwebサイト「BEST TIMES」にオリジナル記事を配信する編集部です。総合出版社として創業して55年。単行本、新書、文庫から数多の雑誌やムックの出版を通して培った取材・編集技術を駆使して、オリジナル記事を制作していきます。旬の時事ネタから教養・エンタメまで、今そこにある人や現象から、“学び生きる術” を探り、提案していきます。

この著者の記事一覧