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フランス映画界の伝説、ブリジット・バルドーさん、91年の生涯に幕。晩年は動物愛護活動に尽力

産経ビジュアル,パリのシャンゼリゼ通り
▲フランス・パリの様子

 フランスが生んだ伝説的女優で、「BB(べべ)」の愛称で親しまれたブリジット・バルドーさんが28日、死去したことが分かった。91歳だった。バルドーが設立した「ブリジット・バルドー財団」が声明を発表し、AFP通信などが報じた。

 財団は、世界的な名声を手にした俳優としてのキャリアを捨て、人生とエネルギーのすべてを動物愛護活動と自身の財団に捧げる道を選んだブリジット・バルドーさんの功績を称え、深い哀悼の意を表した。なお現時点で、亡くなった正確な日時や場所については明らかにされていない。

 バルドーさんは1934年9月28日、パリの裕福な家庭に生まれた。野生的な魅力で、1950年代のフランス映画界を席けん。瞬く間にスターダムを駆け上がった。特に1956年に公開されたロジェ・ヴァディム監督作「素直な悪女」は、バルドーの代表作と言われる。「BB(ベベ)」の愛称で親しまれ、その圧倒的な美貌と奔放な魅力で、50年代における「性の解放」の象徴として世界的なブームを巻き起こした。生涯で出演した映画は50本近くにのぼり、映画界におけるアイコニックな地位を不動のものとした。

 主な代表作には、マルチェロ・マストロヤンニと共演したルイ・マル監督作「私生活」(1962)や名匠ジャン=リュック・ゴダールの「軽蔑」(1963)、ルイ・マル監督と再びタッグを組んだ「ビバ!マリア」(1965)などがある。晩年は銀幕の世界から身を引き、動物たちの命を守ることに自らの使命を見出し、活動家に転身していた。

文:BEST T!MES編集部

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