松本人志の活動再開、松岡昌宏の疑問提起。キャンセル地獄から芸能の楽園を取り戻せ!【宝泉薫】「令和の怪談」(最終回) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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松本人志の活動再開、松岡昌宏の疑問提起。キャンセル地獄から芸能の楽園を取り戻せ!【宝泉薫】「令和の怪談」(最終回)

「令和の怪談」ジャニーズと中居正広たちに行われた私刑はもはや他人事ではない(最終回)【宝泉薫】

 

 最後のほうにも書いたように、ジャニーズが生み出し、育んできた芸能自体は今も輝き続けている。半世紀以上にわたって、多くの人を愉しませてきたエンタメの底力はやはり、絶大なのだ。

 しかし、それとは別に、騒動によって傷つけられたもの、今なお傷つけられ続けているものにとっての「被害」も計り知れない。そう、近年のスキャンダルでは、叩かれ、仕事を奪われ、人としての尊厳すら損なわれる側の被害があまりにも軽視、いや、無視されているのだ。

 このようなキャンセル地獄が当たり前のように存在するという「怪談」的状況が変わらない限り、こういう文章を書き続けていくつもりだ。この連載はここでひと区切りだが、これは芸能の楽園を滅ぼそうとする勢力への宣戦布告である。

 

文:宝泉薫(作家、芸能評論家)

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宝泉 薫

ほうせん かおる

1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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