民放連会長、WBC地上波放送なしに…「スポーツの裾野の拡大に地上波放送は非常に重要」

日本民間放送連盟(民放連)早河洋会長(テレビ朝日)が18日、定例会見を行った。
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米動画配信大手「ネットフリックス」が大会を独占配信することに言及。来年3月のWBCを巡っては、地上波での試合放送はないとしており、日本国内の野球ファンから賛否を呼んでいたが…。
同会長は9月の定例会見で、2006年の第1回から同大会を放送してきたテレビ朝日会長の立場から「できるだけ多くの人に視聴していただくために何をできるか考えたい。ライブ放送がネットフリックスであるならば、ゴールデン・プライム帯(午後7~11時)で(地上波で)再放送できないかという思いはある」と持論を展開していた。だが、この日の会見では地上波でのディレイを含む放送の可能性について「ないでしょう」と断念。
「WBCやFIFAワールドカップなどの国際的な大会の放送権料が高騰しており、地上波放送が難しくなっている現実があるが、スポーツ(振興)の裾野の拡大に地上波放送は非常に重要だ。もちろん、採算度外視というわけにもいかない。スポーツライツの問題は今、非常に難しい判断を迫られている」と語っていた。
文:BEST T!MES編集部
