読売新聞社の世論調査で女性天皇「賛成」69%、女系容認は64%。皇位継承への不安が浮き彫りに
▲皇居
読売新聞社は、皇室に関する全国世論調査(郵送方式)を9〜10月に実施した。天皇の皇位継承などを定めている皇室典範を改正して、女性の天皇を認めることに「賛成」と答えた人は69%に上った。その他、「どちらともいえない」は24%、「反対」がわずか7%だった。さらに将来、皇位継承が難しくなる不安を「感じる」は68%で、「感じない」の31%を大きく上回った。
皇室は現在、16人で構成されている。このうち皇位継承の資格があるのは秋篠宮さま(60)、秋篠宮家の長男・悠仁さま(19)、常陸宮さま(90)の3人。皇位継承に関してはこれまで、父方が天皇につながる「男系」の天皇だけで、母方が天皇につながる「女系」の天皇はいない。
これまでと同じように「男系」を維持する方がよいと思うか、「女系」も認める方がよいと思うか尋ねたところ、「女系も認める方がよい」が64%で、「男系を維持する方がよい」の13%を大幅に上回った。なお、「どちらともいえない」は22%だった。男女別では「女性天皇」「女系天皇」のいずれも、女性の方が肯定的な意見が多かった。
与野党は衆参両院議長の下で、皇族数の確保策について協議を続けている。安定的な皇位継承や皇族数の確保策について、国会は、できるだけ早く結論を出すべきだと「思う」と回答した人は67%で、「思わない」は31%にとどまった。
文:BEST T!MES編集部
