曖昧さと沈黙の理由【森博嗣】連載「道草の道標」第13回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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曖昧さと沈黙の理由【森博嗣】連載「道草の道標」第13回

森博嗣 新連載エッセィ「道草の道標」第13回


森博嗣先生が日々巡らせておられる思索の数々。できるだけ取りこぼさず、言葉の結晶として残したい。森先生のエッセィを読み続けたい。なぜなら、自分の内から湧き上がる力を感じられるから。どれだけ道に迷い込み、彷徨ったとしても、諦めず前に進んでいけることができるから。珠玉の連載エッセィ「道草の道標」。第13回「曖昧さと沈黙の理由」


 

 

第13回 曖昧さと沈黙の理由

 

【充実した昨今の活動】

 

 落葉掃除はほぼ終了。今年は好天続きで落葉焼却が効率良く実施できた。あと、奥様(あえて敬称)や長女が手伝ってくれたおかげで、例年よりも早い進捗となった。一昨日は、屋根に上がってサンルームの上に積もった落葉をブロアで吹き飛ばした。

 いつも感じることだが、落葉掃除が終わると、明日から何をすれば良いのか、と路頭に迷った人になる。なんとなく、ちょっと寂しくなる。あんなに大量にあって、やってもやってもつぎつぎ上から降ってきたのに、もうなくなってしまったのだ。需要が尽きてリストラされた状況と同じだ。

 ブラック・フライディなる催しがネットで盛んに宣伝されていて、僕は、エンジンブロアを購入した。背負式で40ccとやや小型だが、今使っている60ccのものが10kgもあるのに対し、7kgと軽量で、長時間作業をしても疲れない。ただ、パワーが弱いのは否めない。適材適所で使い分けることになる。10年ほどまえに買ったとき10万円もしたのに、小型とはいえ、今回は1万5000円で購入できた。セールだったからなのか、不思議だ。

 そういえば、奥様は電子レンジを、長女はトースタを買ったようだ。ちゃっかりセールを楽しんでいる模様。奥様は、その電子レンジが2800円だと豪語していた。そんなに安いのか、セールでなかったら1万円くらいの品?と尋ねたら、そんな安物を私が買うか、と明かし、3万円くらいだけど、たまっていたポイントを使ったとのこと。都合の良い話しっぷりである。長女は、連日パンやお菓子を焼いてくれて、奥様が作ったジャムで食べている。こういうことを書くと、仲の良い家族だと誤解される恐れがあるが、べつに誤解されてもかまわない。

 ついでに書いておくと、僕の誕生日があって、夕食は奥様が作ったハンバーガだった。このためにバンズやピクルスを買いにいき、パティもこのためにわざわざ作った(というほどのことでもないか?)らしい。パティというのは、僕はハンバーグだと認識していたが、そうではなく、ひき肉だけで玉ねぎなどが混ざっていないとのこと。玉ねぎが入っていないのは好印象。もしかしたら、つくねもハンバーグではないかも、と不安になった。

 落葉掃除が終わったので、ようやく工作に5時間くらいかける日々に戻った。今は、小さなライブスチーム(蒸気で走る模型の機関車)を2台同時にいじっている。地下室に線路を敷く工事もじわじわ進めている。寒さに負けず、ラジコン飛行機も飛ばしにいった。いろいろやっているが、ヘリコプタよりは固定翼機の方が面白い。固定翼機というのは、一般にいう飛行機のことだが、厳密には、ヘリコプタ(回転翼機)も飛行機である。

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森博嗣

もり ひろし

1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部建築学科で研究をするかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回「メフィスト賞」を受賞し、衝撃の作家デビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか、「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、また『The cream of the notes』シリーズ(講談社文庫)、『小説家という職業』(集英社新書)、『科学的とはどういう意味か』(新潮新書)、『孤独の価値』(幻冬舎新書)、『道なき未知』(小社刊)などのエッセィを多数刊行している。

 

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