井上拓真が3-0で那須川天心撃破!42戦無敗の相手に「練習と気持ちで勝てた」

前WBA世界バンタム級王者の井上拓真(29=大橋)が24日、3度目の世界王座獲得に成功した。世界初挑戦の那須川天心(27=帝拳)を判定3-0で撃破。
「ボクシング界」のプライドを賭け、キックボクシング界では42戦無敗の“神童”に公式戦初黒星をつけた。
12ラウンドの死闘を終え、お互いの健闘を称え合った2人。判定は2人が116ー112、1人が117―111と拓真が3-0での完全勝利だった。
リング上のインタビューで「戻ってきました!」と絶叫した井上。
「天心選手は強かった。天心選手がいたから、ここまで必死でやってこられた。練習と気持ちで勝てた。今は本当に素直にうれしいです」と満足の表情を浮かべた。
再び兄弟で手にした世界チャンピオンベルト。
昨年10月、同じ「95年世代」の堤聖也(角海老宝石)に敗れて世界王座から2度目の陥落となった。一時は引退の2文字も頭をよぎったが、1カ月後に再起を決断。
拳の手術を経て、IBF王座を再起ロードに定めていた。兄・井上尚弥(32)が返上したバンタム級のベルト4本再統一という目標へ、再びスタート地点に立った拓真。
次戦は来年5月、東京ドーム開催が計画される尚弥vs中谷潤人(M.T)戦の前座で堤と再戦する可能性も浮上している。
文:BEST T!MES編集部
