「氷結」「午後の紅茶」に食べチョクコラボ商品、規格外りんごで社会課題解決へ

キリンの人気シリーズ「氷結」と「午後の紅茶」に、産直通販サイト「食べチョク」とコラボした新商品が加わる。
長野・青森産のふじりんごの規格外品を使用した、「氷結®️mottainai ふじりんご」を11月18日より、「午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」を12月2日より全国発売する。
11月4日に行われた新商品発表会では、キリン、ビビッドガーデン、農家の関係者が登場しトークショーを行った。
今回、キリン側がふじりんごを見つけた経緯については、全国1万件以上の生産者とのネットワークを持つビビッドガーデンからの紹介があったという。同社が運営する「食べチョク」は、農家・漁師から消費者へ直接食材を届ける国内最大級の産直通販サイトだ。
「りんご農家からの皆さんから、台風やひょうなどで傷が発生して、ロスが多く出てしまうという声を聞いていました。一方で甘みと酸味のバランスが良く、香りもしっかりある。メジャーな品種でもあるので、社会課題の解決と味わい、という両面で最適だと考えました」(ビビッドガーデン松浦氏)

ふじりんごは「りんごの王道」だという。
「様々な産地で一番生産されている品種です。今、あったように甘みと酸味のバランスがすごく良くて、“りんごの王道”と言えます。私どもの農園もりんご生産の6割ほどをふじりんごが占めています」(RED APPLE 吉川氏)
今回は外形的な要因で“規格外”となってしまったりんごを使用しているが、味は正規品と大差がないとのことだ。実際に試飲した「氷結 mottainai ふじりんご」は、甘くて飲みやすいが、ガツンと酔いが回る。ふじりんごの芳醇な香りと味わいを楽しめる一本だ。
キリンのもとには「氷結だけではさばききれないほど」想定外のりんごが集まったようだ。そこでグループ会社の主力商品に目をつけた。
「思いついたのが午後の紅茶とのコラボでした。キリンビバレッジで最も多くのお客様を持つ午後の紅茶と手を組むことによって、お客様にも農家さんにも喜んでいただけるのでは、と考えました」(キリンビール當麻氏)
今回の商品発売に当たっては、農家サイドからも感謝の声が上がっていた。
安曇野ファミリー農産の中村氏は「この商品を選んでいただければ、農家の力になります。またいま絶賛富士りんごの収穫中ですので、食べチョクでご購入していただければ幸いです」と呼びかけていた。
取材・文:BEST T!MES編集部
