介護と仕事を両立する新総裁 高市早苗氏。脳梗塞の後遺症が残る夫・山本拓氏を一人で…。日本の介護問題にも真正面から取り組めるかが課題
▲高市早苗
自民党の第29代総裁に選出された高市前経済安保相の夫で元衆院議員の山本拓氏は、脳梗塞を発症して右半身が動かない後遺症が残り、高市氏が介護しているという。
山本氏は昨年の衆院選で福井2区から立候補したが、落選。
高市総裁と山本氏は、同氏の弟が高市氏の公設秘書を務めていたことが縁で04年に結婚した。
調理師免許を持つ山本氏が高市氏の食事を作るなどの“おしどり夫婦”として知られていたが、2017年に「互いの政治的スタンスの違いが理由」 で離婚。
しかし、21年12月に再婚しその際、山本氏は高市姓となっている。
今年に入り、山本氏は脳梗塞で倒れ、いまも右半身が動かない状態。
高市総裁は5月の後援会で「私1人で介護しています」と語っていた。
高齢化社会の日本では数字に表れない介護難民、介護棄民とも言われるような人たちが非常に多く存在している。老老介護や家族内介護によって、生活が営めなくなっている人が事実多くいるにもかかわらず国は放置してきた。
介護される当事者はもちろん、介護するその家族は多かれ少なかれ日々大きな悩みと困難を抱えている。働き盛りの40代50代が介護離職という選択を迫られている人、また介護離職をせざるを得なかった人も多くいるの現状だ。
さらに、老人ホームや高齢者福祉施設などでの介護職の人手不足は殊の外深刻だ。それなのに、これまで政府はこの介護問題に対して冷淡だったと言わざるを得ない。
高市総裁には今後、大きな内政問題の一つとして、この日本が抱える介護問題に対して真正面から向き合ってくれることを期待したい。
文:BEST T!MES編集部
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「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。
納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。
私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。
(中略)
そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。
「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力? 首相のメディア・アピール能力? 国民の権利を保証するマトモな選挙? 国民の参政意識やそれを育む教育制度?
課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。
(中略)
本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」
(「はじめに」より抜粋)
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ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER
How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.



<著者略歴>
高市早苗(たかいち・さなえ)
1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年、第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長に女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。
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