小泉進次郎総裁候補は小規模農家を見捨てないというのは本当か?【密着自民党総裁選2025 #4 林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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小泉進次郎総裁候補は小規模農家を見捨てないというのは本当か?【密着自民党総裁選2025 #4 林直人】

密着自民党総裁選2025 #4 林直人

小泉進次郎

 

■小泉進次郎「痛みに耐えてよくがんばった、感動した」とは言わない

 

 小泉進次郎候補というと、どうしても父親の小泉純一郎元総理の面影を感じ取る人が多い。

 小泉純一郎元総理の有名な言葉として、「痛みに耐えてよくがんばった、感動した」と力士を労った言葉がある。

 このイメージから、小泉純一郎元総理は国民に痛みを強いた総理だと記憶する既得権者も多い。

 しかし、小泉進次郎候補は小泉純一郎元総理とは一味違う政治家である。

 小泉進次郎候補は国民に痛みを強いない。そもそも、強いる必要がない。

 なぜ、小泉進次郎候補は国民に痛みを強いる必要がないのか。

 それは、今の経済状況がそもそも(少なくとも働く)国民に痛みを強いる必要がない経済状況だからである。

 

■デフレ経済とインフレ経済では前提条件が違う

 

 そもそも、小泉純一郎政権のとき、日本はデフレ経済だった。

 デフレ経済においては、現金の価値がどんどん高くなるので、何もしないことが財産を守るうえでは正解となる。

 そのことから、仕事がどんどん無くなっていき、失業者が増えていった。

 これは、小泉純一郎が総理大臣になったときの経済状況だ。

 

 ところが、今の日本の経済状況は違う。

 安倍政権以降の量的緩和政策でお金がじゃぶじゃぶ刷られた結果として物価は上昇。

 物価が上昇しているときは、財産を守るためには何かしらをしなければいけない。

 そのことから、投資はどんどん増えていき、仕事もどんどん増えていき、人手不足が深刻な社会問題になった。

 

 そうした社会状況においては、別に人々は痛みに耐える必要はないのだ。

 働いて、働いて、働きまくればインフレの物価上昇に追いつくか、それ以上のチャンスを得られる。

 それがインフレ経済だ。

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。連絡先:https://x.com/everydayjukucho

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