小泉進次郎が総裁になったら企業の設備投資は飛躍的に伸びる!?【密着自民党総裁選2025 #3 林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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小泉進次郎が総裁になったら企業の設備投資は飛躍的に伸びる!?【密着自民党総裁選2025 #3 林直人】

密着自民党総裁選2025 #3 林直人

日本記者クラブ主催の討論会。自民党総裁選5候補の揮毫(上段左から)小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官 (下段左から) 高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農水相 (2025年9月24日)

 

■無形資産時代に企業は経費で資産を増やせる時代がやってくる

 

 この政策はYouTube全盛の今だからこそ非常に価値がある。

 資産というとかつては工場やなんらかの土地・ビルをイメージする人が多かったが、いまやYouTubeもまた資産なのである。一回動画を上げれば10年以上にわたってそこからお客さんが流れ込んでくることもあるのがネット社会である。こうした資産形成に役立つ経費がその年のうちに認められるのであれば、投資を拡大したいと思う小規模事業者は多いはずだ。

 この政策は大銀行とも付き合いがあり、万全の経理を行っている大企業よりもむしろ、起業したばかりの若者などこれから下剋上を狙う人間にこそ刺さる政策だ。小泉進次郎候補が開明的な候補で、ベンチャー気質があるといえる側面だ。

 

■企業が経費で資産を増やせるというのは一種の無税国家に近い

 

 企業がその年のうちに認められる経費で資産をどんどん増やせるというのは、ある種の無税国家に近い。現金を残すのであれば税金がかかるが、現金を半永久的に生み出す資産を残すのであれば税金がかからないというのはチャレンジする人にとってこれ以上ない福音である。

 大企業株や都心の不動産を中心に恩恵がある量的緩和をこれだけ物価高になった今さらに進めていこうとする無謀な候補よりも、むしろ実体経済の中で活躍する若い起業家を育てたい。そう考える小泉進次郎候補は、まさに令和の改革者になれる可能性がある。父・小泉純一郎氏の系譜を受け継ぐ政治家としてあるべき姿勢ではないだろうか。

 

文:林直人

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。連絡先:https://x.com/everydayjukucho

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