袴田巌さん国賠訴訟、国と静岡県に約6億円請求へ!

1966年に一家4人が殺害された事件で、やり直し裁判(再審)で無罪が確定した袴田巌(はかまた・いわお)さん(89)の弁護団が18日、冤罪(えんざい)の責任を問うために9月に起こす訴訟で、国と県に約6億円の損害賠償を求める方向で検討していることが分かった。
会議には袴田さんの成年後見人を務める弁護士も出席。損害額について意見を交わした。算定する上で死刑執行の恐怖なども加味し、現在も続く精神の変調を後遺症として捉えるという。再審無罪事件の国家賠償請求訴訟では過去最高の請求額になると見られる。
また、控訴断念に際し畝本(うねもと)直美検事総長が公表した談話が袴田さんを犯人視し、名誉を毀損(きそん)したとして国に約500万円の損害賠償を求める訴訟も9月11日に起こすという。
文:BEST T!MES編集部