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【暴走する成功確率73%男】マーケッター森岡毅CEOが仕掛けた“ジャングリア沖縄狂騒”の真実【林直人】

USJの英雄が作り上げたのは「期待値ビジネス」という名の巨大な幻想装置だったーー

開業 2日目。日本中の銭湯にある椅子と机がないため、利用者は床に直接座るという原始時代型の体験を強いられる。これが”森岡流”の接遇なのか?

 

■「渋滞は起きない」と言い張る傲慢

 

 インタビューで森岡氏は、北部の交通インフラ問題に対して「オフピークに来てもらえばいい」とコメント。つまり、“客に我慢を強いる”前提で成り立つ構想だったことが露呈した。

 

・実際には那覇空港から2時間以上、公共交通は不便でレンタカーに依存

・現地住民の生活インフラへの影響は完全に無視

 

 この発言は、企業が地元社会を“実験台”として見ていることの明白な証左である。

  

■「イマーシブ・フォート東京の大誤算」から何も学ばない男

 

 森岡氏は同インタビューで、東京のお台場に開設した「イマーシブ・フォート東京」が「見積もり違いで収益が出ない」と失敗を認めた。その理由として「インバウンドが戻らなかった」と語るが、それこそ見通しの甘さそのものだ。

 

・ジャングリアは、より辺境に立地し、より高額なチケットで勝負している

・イマーシブ東京以上にインバウンド依存かつ国内の交通アクセスが劣悪

・「同じ轍を踏む」リスクは明白にもかかわらず、反省もなく“73%成功”を繰り返す

 

 まさに慢心の極みと言ってよい。

 

■ 失敗したら誰が責任を取るのか?

 

 ジャングリアは、森岡毅氏の“物語”を核にした巨大なストーリービジネスである。その本質は、「感情と幻想で他人の資金を動かし、失敗しても自己責任を負わない」構造だ。

 

 成功確率73――

 それは「責任逃れのための確率」なのかもしれない。

  沖縄の自然も、地元の資本も、来場者の期待も、すべてがこの“数字の魔法”によって舞台装置にされている。

 そして、その舞台の主役は、観客ではない。森岡毅という「狂騒の演出家」に他ならない。

 

文:林直人

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✴︎著者緊急告知✴︎

筆者である林直人はジャングリアの少数株主(推定5%程度)である近鉄GHD様の株を株主総会に必要な数だけ購入した上で、近鉄GHD様の株主総会でジャングリアの実態について質問する予定です。

趣旨に賛同される方、株主総会参加(100株30万円程度)・株主総会での株主提案の提出(30000株1億円程度)の近鉄GHD株取得を検討されている方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。近鉄GHD様への共同提案などの可能性を探りたいと考えております。

yourmanifestojp@gmail.com

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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