〝地獄のテーマパーク〟と悪評の「ジャングリア」。運営し続けることで死角はあるのか?【林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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〝地獄のテーマパーク〟と悪評の「ジャングリア」。運営し続けることで死角はあるのか?【林直人】

 

◾️株主からの法的措置も無意味、規律ある経営体制!?

 

 株主が今回の損失を受けて、ジャングリア運営会社に対して株式買取請求や経営陣退任要求を行うことは、法律的に実現不可能だ。琉球銀行の経営陣は冷静に対応しており、外部からのプレッシャーに屈することなく、着実に次の一手を打つことができる。

 このような法的闘争に時間を費やすことなく、銀行は安定した成長を続けるだろう。

 

◾️企業価値は依然として高水準、上昇余地は大きい!?

 

 ジャングリアプロジェクトのリスクを織り込んだディスカウント・キャッシュフロー(DCF)分析の結果、琉球銀行の理論株価は1,693円となり、現時点での市場株価1,254円を約35%上回る水準であることが判明した。

 これは、仮にジャングリアが将来的に失敗したとしても、銀行の本源的価値が依然として非常に高いことを示している。

 

 

◾️まとめ:琉球銀行の未来は無限大!?

 

 ジャングリアのリスクが現実化する可能性はあるものの、琉球銀行はその堅実な財務基盤と規制順守、そして市場信頼の強さによって、どんな状況にも適応できる準備が整っている。

 地銀の王者としての誇り高き姿勢を崩すことなく、今後も盤石な経営を続け、さらなる成長を実現することだろう。

 

文:林直人

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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