中国人が見たジャングリア、「地獄のテーマパーク」に爆怒――「地雷よりひどい、魚雷だ!」の絶叫も!【林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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中国人が見たジャングリア、「地獄のテーマパーク」に爆怒――「地雷よりひどい、魚雷だ!」の絶叫も!【林直人】

 

■異文化対応ゼロ、外国人排除のような運営体制

 

 多くのレビューに共通するのは、「英語がまったく通じない」「中国語表示もスタッフの説明も皆無」「アプリも本土のスマホには対応しておらず使えない」という国際対応力の欠如。

 あるユーザーは「ここは国際観光客を受け入れる準備が一切できていない」と断言。国際的観光地としての資格を根底から疑う声も多い。

 

■“制限だらけ”のカオス運営と隠蔽体質

 

 園内では「傘禁止」「撮影禁止」「座ることも禁止」と、まるで“処罰の場”のようなルールが乱立。

 「雨が降れば中止、晴れれば焼け死ぬ、座るな、撮るな、遊ぶな」の四重苦で、苦情が殺到する中、Trip.comに対しても「規制情報の事前告知がなかった」と批判が集中。さらにSNS投稿制限を暗に求める文面まで送られていたという報告も。

 

■結論:「ジャングリア=詐欺のジャングル」という烙印

 

 Trip.comには80件を超える中国語圏からのレビューが殺到している(7/30 1:16現在)。その内容は「史上最悪の体験」「テーマパーク史に残る惨事」「ぼったくり」「これは日本の恥」といった激烈なもの。ある投稿者はこう締めくくる。

 「私はこの公園のために台湾から飛行機で沖縄に来た。3枚の正規チケットを買ったが、1つのゲームしか遊べなかった。この地獄のような体験を、親戚にも友人にも絶対に勧めない。日本という国に対する信頼まで揺らいだ」

 ジャングリア、地雷ではなかった――それはまさに“観光地型の魚雷”だった。

 観光立国・日本が抱える「急ごしらえリゾート」の限界と、訪日客に対する配慮なき運営の危険性が、今まさにこの「ジャングリア」で世界中に暴かれている。

 次に沈むのは、“テーマパーク”ではなく、観光立国という幻想そのものかもしれない。

 

文:林直人

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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