一流アスリートはスマホとどう向き合っているのか?葛西紀明「ジャンプのことは一切見ない」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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一流アスリートはスマホとどう向き合っているのか?葛西紀明「ジャンプのことは一切見ない」

▲レジェンド・葛西紀明

 

 来年ミラノコルティナで開催される冬季オリンピック出場を目指す、スキージャンプのレジェンド・葛西紀明(53)が、7月スタートのラジオNIKKEI新番組「判断力の源~一流になるための脳(ブレイン)ケア~」にゲスト出演した。今年53歳を迎えたスキージャンプの“レジェンド”の頭の中、というお題でトークが展開された。

 「一番頭を使う競技」だというスキージャンプ。セット~ジャンプ~着地の過程で様々な判断・意思決定をくださなければならず、選手の脳みそはフル回転している。そんな肉体的にも精神的にも過酷な競技と向き合いながら、葛西はどう自身のメンタルを準備しているのか。収録では、「最高のメンタルトレーニング!」と自画自賛したトレーニング方法や、頭を疲れさせないヒントなどを話した。

 葛西は収録後に囲み取材にも対応。50歳を越えてから成長しているポイントを聞いてみると、「状況判断力」や「予測力」をあげた。天候なども先読みができるようになり「今は多少のことでも焦らなくなりましたね」と答えた。

 また現代人の脳に大きな負担を与えているスマートフォンとの付き合い方についても聞いてみると…とくに使用時間の制限などはせず、ショート動画なども普通に楽しんでいるようだった。葛西流のこだわりは、「ジャンプのことは一切見ない」「勝手に楽しいものを見ています」という、オンとオフの切り分けか。また、SNSに関しては「大嫌いなんですよ(笑)」と、Instagramを封印していることを明かした。

 あらためて葛西は、メンタル・脳の切り替えについて「30代後半から意識的にするようになりましたね」と振り返り、その試行錯誤が選手としての成長につながったと認める。「そして、そのやり方を小林陵侑に教えすぎましたね、ムカつきますね(笑)」と最後は弟子であり、ライバル選手のネタにつなげ場を和ませていた。

 なお、われわれができるブレインケアとして、番組を提供する山田養蜂場は、①日が暮れた光(ブルーライト)を避けること、②スマホの使用ルールの設定・管理③認知機能改善に効果があるプロポリスなどのサプリメントの飲用 を提唱している。

 この番組は山田養蜂場提供「判断力の源~一流になるための脳(ブレイン)ケア~」として、7月7日放送開始。毎週月曜16:50~17:00、ラジオNIKKEI第一にて放送される。レジェンドの脳内に迫る貴重なトークは必聴だ。

取材・文:BEST T!MES編集部

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