自治労鳥取県本部に「裏口座」発覚!2億円超の資金が10年以上公表されず「通帳所在不明」の怪
全日本自治団体労働組合(自治労)鳥取県本部(鳥取市)に、組合員に公表されていない簿外の「ウラ口座」が存在することが2日、分かった。口座は4つあり、残高は計約2億円に上る。
県本部は不適切だとして、歴代の役員らに聞き取るなどして経緯や使途の調査を進めている。県本部によると、2023年秋の執行部交代後の調査で存在を把握。少なくとも10年以上前から県本部執行委員長などの名義で労働金庫の支店に開設されていた。中には「自治労退職者共済執行委員長」名義もあったという。
4口座の残高(2023年7月末時点)は、約1億5820万円~約480万円。県本部の規約では、口座は会計監査を受け、年1度の定期大会で報告する必要があると定められているが、4口座については行われていなかった。通帳は所在不明になっている。県本部関係者によると、数百万円単位の出金記録がある時期もあり、県本部の一般会計の補填(ほてん)に使われていたとみられる。
自治労は全国でも有数の組合員数を誇る大規模組織だけに、波紋は大きい。
文:BEST T!MES編集部