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「目・口・耳」のトラブルを食事でズバッと解決! 

耳鳴り、疲れ目、口臭など、大切な各器官のトラブルは気が重くなる。それを解消できれば、毎日の生活が楽しくなることは確実だろう。

 毎日の食事に気を配ることによって、医者いらずの健康な生活ができる。食膳研究家であり、東京薬膳研究所代表の武鈴子さんに、「目・口・耳」のトラブルに効果的な食材・レシピを聞いた。

[耳鳴り]には色の黒い食材が有効

 耳鳴りやめまいは、体内の余分な水分が滞って生じる水滞が原因の一つ。
 対策としては、水分代謝を司る腎臓の働きを食事から補うこと。黒ゴマ、黒豆、黒米、海苔、クルミなど、色の黒い食材を摂るといい。黒ゴマは、眼や耳の働きを良くし老化を防ぐのでおすすめ。黒豆には腎臓の働きを活性化して余分な水分を排泄する効果がある。

「さらに、ワカメやキュウリなど利尿作用のある食材を合わせるといいでしょう。ワカメには清熱作用があるので、熱による耳鳴りにも効果的です」。

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ワカメ

利尿作用に優れ、腎機能を高めて水分代謝を促す。熱を冷ます清熱作用もあるため、熱の上昇によって生じる耳鳴りにも有効。体を冷やすので、ショウガやタマネギなど、体を温める食材と組み合わせて食べること。

 

黒豆

煮汁を空腹時に飲み続けると、耳鳴り、めまいに有効とされる。腎機能を高め、水分代謝を促す利尿作用に優れている。血流を促進する効果もあるので、耳の器官に十分な栄養を送ることで、耳鳴りの改善に役立つ。

 

クルミ

古くから老化防止や美肌の薬として利用されてきた。腎機能を強化する働きが強く、腎臓の衰えが原因とされる腰痛、インポテンツ、精力減退、足腰の衰えなどにも有効。毎日2〜3個くらい食べ続けると効果的。

[口臭・口内炎]には脾臓や胃の熱を取り除く食物

 口腔内が荒れたり腫れたりするのは、脾臓や胃の熱が原因。暴飲暴食や脂っぽいものの食べ過ぎなど、食生活の乱れによって胃が熱を持ち、その熱が上昇して口の中の粘膜に炎症を起こして、口内炎を生じさせる。
 気温が高いと食べ物が腐りやすいように、胃が熱を持つと、口内炎だけでなく、嫌な臭いを放つ口臭の原因にもなる。

「そんなトラブルの解決には、胃の熱を取り除く作用のある食材や、粘膜の炎症を鎮める作用のある食材がおすすめ。大根やナス、キャベツ、ホウレン草などが胃の熱を取り除き、ゴボウやセロリ、ゴーヤーなどが粘膜の炎症を鎮めてくれます。寒涼性の食材が中心になりますので、体を冷やし過ぎないように注意してください」。

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キャベツ

口内炎や胃腸の潰瘍などに有効。腫れものや出来物を散らす散結作用や、粘膜を修復する作用、過剰な熱を冷ます清熱作用もある。脾臓や胃の働きを活性化し、胃腸虚弱や胃もたれを解消する効果もある。

ナス

 

熱を冷まし、痛みを止め、古い血液を取り除く作用がある。食べるだけでなく、アルミホイルで包んでオーブントースターなどで黒焼きにしてすりつぶしたものを、ハチミツと練り合わせて口内炎の患部に塗ってもよい。

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武 鈴子

たけ れいこ

東京薬膳研究所代表

食養研究家

1970~85年、柳澤成人病研究所に勤務し、成人病と食生活の研究・指導に従事。「食は薬である」ことを実感し、食養の研究を始める。86年、中国四川省に渡り、薬膳師・孫蓉燦氏に師事、薬膳理論・料理技術を学ぶ。帰国後は日中医薬研究会会長・渡辺武博士の元で、東洋医学と日本の気候風土に合った薬膳理論を学ぶ。現在は独自の「和食薬膳」を提唱し、各地で薬膳教室や講演を行う。著書に「からだに効く和の薬膳便利帳」(家の光協会)など多数。


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