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800軒以上の家を訪問した家庭教師が断言「賢い子の家のリビングには必ず●●がある」

将来賢くなる子は「遊び方」がちがう①

自分の子どもをできるだけ賢い子に育ててあげたいと思ったとき、あなたならどうしますか? または、どうしていますか?

勉強、勉強と目くじらを立てるよりも、まずは子どもの個性や能力を伸ばしてあげることが、本当の意味での賢さを身につけてあげることになるーーなんとなく頭ではわかっていても、なかなかその方法論はすぐにはつかめないものなのではないでしょうか。

そんな親御さんたちに対して、「まず住まいの中の環境から見直してみてはどうでしょうか」と提言するのは、『将来賢くなる子は「遊び方」がちがう』(KKベストセラーズ刊)の著者、松永暢史先生。詳しくお話を聞いてみました。

リビングに置くものによって子どもの頭の良さは変わる

 家庭教師歴40年の私は、個人宅に出向いて子どもに勉強を教えてきました。これまで800軒以上の家庭を訪問していますが、勉強ができる子の家庭にはいくつかの共通点があります

イラスト:長尾 映美

 一つはリビングに本棚があること。サイズは大小さまざまではあるものの、日常的に本が目に触れる場所に置かれているのです。壁一面が本棚になり、親の持ち物であろう文学全集から哲学書、学術書、子ども向けの文芸書や図鑑などがズラリと並んでいる家庭もありました。
 身近に本があるため、その家では両親も子どもも暇な時間ができるとすぐに本を読み始めます。珍しい虫や植物を見つけたときにも図鑑を開いて、「これか〜」と一人で納得していたり、ときにはお母さんに「これが公園にいたよ」と教えてくれたりするそうです。
 二つ目は地球儀や地図があること。新聞などで知らない国の名前がでてきたときには、どこにあるのかをすぐに確認する習慣がつきます。「ホンジュラスって中央アメリカにあるのか。首都はテグシガルパ。グアテマラの隣ってことはコーヒーもよく採れるのかな」というように、探究心を広げていけるわけです。
 一方で、置いていないものもあります。それはテレビです。あっても部屋の片隅に追いやられているか、親の寝室に設置されているか。逆に、さして広くないリビングに大画面のテレビがデンと鎮座している家庭の子どもは、大抵、勉強ができません。
 親の学歴は、大学に入り直さない限り、どうすることもできませんが、住まいの中の環境ならいつでも変えられます。すぐに実行して損はないはずです。

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松永 暢史

まつなが のぶふみ

1957年東京都生まれ。慶大文学部哲学科卒。教育環境設定コンサルタント。教育作家。「受験のプロ」として音読法、作文法、サイコロ学習法、短期英語学習法など、さまざまなメソッドを開発する。

教育や学習の悩みに答える教育相談事務所V-net(ブイネット)を主宰。

『男の子を伸ばす母親は、ここが違う! 』(扶桑社)が30万部のベストセラーとなり、シリーズ累計60万部に。

他の著書に『今、なぜ、勉強するのか?』(扶桑社)、『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい! 』(大和書房)など多数。


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  • 松永暢史
  • 2016.10.26