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宇宙エレベーターが2050年に完成!?

人工衛星と地球を結ぶ架け橋への挑戦

日本の美点を振り返ろう!!そんなコンセプトで世界から絶賛されている、知っている様で知らない、日本の食・技術・カルチャー・経済を紹介する『世界が絶賛する日本 われわれが知らない進化する真価』(Japan's best編集部:編)絶賛発売中。今回は本書の中でも世界を変える日本の技術を紹介します。!

人工衛星と地球を結ぶ

   日本の高い技術を生かして、宇宙まで届くエレベーターをつくろうという構想があります。それが「宇宙エレベーター(軌道エレベーター)」です。

 赤道上の高度約3万6000㎞を周回している人工衛星は、回転速度が地球の自転と同じで、地上からは1点に静止しているように見えるため「静止衛星」と呼ばれます。

(C)大林組

 この静止衛星から、地上に向けてケーブルを垂らしたとします。ケーブルを吊り下げればその分衛星の下のほうが重くなり、やがては地球に落下してしまいます。しかし、反対側にもケーブルを伸ばしてバランスをとれば、衛星は高度を維持したまま地球を回り続けることができます。

   人工衛星から徐々にケーブルを伸ばしていき、地上に届くまでになったとき、それに昇降機を取りつければ人工衛星まで届くエレベーターになります。

(C)大林組

 宇宙エレベーターには、ロケットのような墜落や爆発の危険性がなく、大気汚染などの心配もありません。問題はケーブルの強度ですが、それを解決しそうなのが日本で発見された「カーボンナノチューブ」です。カーボンナノチューブは炭素でできたナノメートル単位の筒状の素材で、髪の毛の5万分の1の細さで鉄の20倍の強さと、アルミニウムの半分の軽さをもつすばらしい素材です。

 宇宙エレベーターは、大林組が建設構想を発表していて、2025年に建設を開始すれば2050年に完成するとされています。日本企業のチャレンジによって、訓練を受けた宇宙飛行士でなくても、誰もが宇宙にいける時代がくるかもしれません。

世界が絶賛する日本 われわれが知らない進化する真価』より

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