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田原総一朗 「リオデジャネイロ五輪で、安倍首相が登場したことに批判的な意見を言う人がいるようだけど、それはどうでもいいことでしょう」

田原総一朗さん30日毎日連載 Q29.リオデジャネイロ五輪が終わり、次は東京です。閉幕式には安倍首相も登場しましたが、オリンピックへの思いは?

『変貌する自民党の正体』(ベスト新書)を上梓。常に第一線のジャーナリストとして活躍したきた田原総一朗氏に話を聞いた。

Q29.リオデジャネイロ五輪が終わり、次は東京です。閉幕式には安倍首相も登場しましたが、オリンピックへの思いは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前回の東京オリンピックが開催された1964年は僕が東京12チャンネル(現・テレビ東京)に入社した年。オリンピック開催に合わせて開局したんだけど、恥ずかしいかな、設立されたばかりのテレビ局には、オリンピックを取材する能力がなかった。ノウハウがないというレベルじゃないよ。機材も人材も何もなく、本当に「能力」がなかったんだ。結局、NHKが撮影した映像を買って流すことしかできなくて、僕にとっては「悔しいオリンピック」だったんです。

 それ以前から、開催に向けて、東京という街がどんどん変化していったのも覚えています。2020年のオリンピック・パラリンピックに向けても、変貌を遂げていくことでしょう。

 競技が始まってみれば興奮の連続。日本人が金メダルと取るたびに、敗戦後、自信を失っていた国民に、「日本人だって、欧米はじめ外国の選手に勝てるのだ」という希望を与えてくれたんです。つまりスポーツの力から生まれる感動を感じ取ったのだと思う。2020年もまた、「スポーツの力」を存分に見せてくれるはずです。日本に大きな活気を与えてくれると僕は信じています。

 ただ、今の風潮として「金メダル」を日本としていくつ取ったとか、「国のために」と言った言葉をよく聞く。さっき言ったように、確かに僕たち国民に希望を与えてくれるという意味では、それは間違えではないと思う。しかし、メダルはあくまでも選手一人一人の努力や練習で勝ち取るもの。個人のものです。メダルの個数で評価するのはどうなんだろうか。それよりも感動を与えてくれる選手個人に対する敬意や評価を高める考え方をしたほうがいい。

 それから、リオデジャネイロ五輪に安倍首相が登場したことに批判的な意見を言う人がいるようだけど、それはどうでもいいことでしょう。お祭りなんだから、あんな形で次の開催都市である東京と日本を、一国の首相がアピールすることは、別に悪いことではないんじゃないかな。

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明日はいよいよ最終回。第三十回の質問は「今の日本、未来へはどう向かっていけばいいのでしょうか?」です。

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田原 総一朗

たはら そういちろう

ジャーナリスト。1934年滋賀県生まれ。60年早稲田大学文学部卒業。同年岩波映画製作所入所。64年東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数。著書に『日本の戦争』(小学館)、『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』講談社)、『安倍政権への遺言 首相、これだけはいいたい 』(朝日新聞出版)など多数の著書がある。


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