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「野菜から食べる」と「肉から食べる」、やせるのはどっち?

【6日間集中更新!特集「食べ方を変えれば、体が変わる。」】大人気ボディワーカー森拓郎氏が教える、ダイエットの究極メソッド!

 ダイエットをしていると、長年のクセでついつい「野菜」でお腹いっぱいにしてから次の食材へ……なんて食べ方をしている人も多いのでは? しかし、その食べ順では、あなたは一向にやせることはできません。
 13万人以上の身体を見てきたからこそ言える究極のダイエット本『やめたい食べグセ』の著者、大人気のボディワーカー森拓郎氏にお話を伺いました。

◆野菜信仰を捨てよ!

 女性向けのダイエットの本や、雑誌の男性のメタボ対策特集などでは「最初に野菜を食べましょう」というベジファーストを推奨していることが多くあります。しかし、私は「プロテインファースト」、タンパク質から食べることをおすすめします。

食べるべきは、野菜ではなく、肉!

 なぜなら、タンパク質は身体を作る要素でありながら、どうしても不足しがちになるからです。先に野菜や炭水化物が胃に入ってしまうと、タンパク質を含んだ肉や魚が食べられなくなる可能性があります。
 しかし、プロテインファーストにすると、糖質の吸収が遅くなり、摂取する糖質の絶対量も減りやすくなるので、結果的に血糖値の急上昇を抑えることも可能になり、インスリンの分泌も抑えられます。そして最後に炭水化物を少し摂りましょう。そこでインスリンが分泌されるので、エネルギーになる糖質と一緒に吸収されて細胞に運んでくれます。
 このように「ベジファースト」に慣れ親しんだしまった人は、タンパク質を豊富に含んだ肉や魚を優先的に食べることで、必要な栄養を摂るクセをつける必要があります。

◆プロテインファーストで気をつけなければならないこと 

 こういうことを書いたりいったりしていると、「肝臓に負担がかかるのでは」とタンパク質の摂り過ぎをすごく心配されるのですが、あまり心配はいりません。もちろん、運動をしていないのに、肉を食べた上にプロテインを飲んでいたりすると肝臓を壊すこともあります。

 でも400グラムくらいある分厚いステーキを想像してもらえればわかると思いますが、タンパク質を含む食材は、頑張ってもそうたくさん食べられません。それよりも、糖質の摂り過ぎのほうを心配してください。

 栄養価と消化のしやすさを考えれば、極端な話、肉200グラム+ライス200グラムの食事より、肉400グラムにライスなしのほうが、よほど胃もたれなく、血糖値も上がらず、必要な栄養素を摂取できることがわかります。
 もちろん極端な例なので、肉多めライス少なめのバランスで大丈夫です。

 さらに今、ステーキを例にしましたが、こういった料理はよく噛まないと食べられません。噛むことで唾液が出て、糖の分解を助ける酵素が増えます。それと同時に満腹中枢を刺激します。満腹中枢が正常に働くことで満足感が増すので、総カロリーが心配な人でも、糖質の量が普段より少ない量で済むようにもなります。

 早速、今日のお昼から試してみてはいかがでしょうか?

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森 拓郎

もり たくろう

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~プロフィール~

1982年生まれ。株式会社rrinato代表取締役。大手フィットネスクラブを経て、2009年「rinato」(加圧トレーニング&ピラティススタジオ)を東京・恵比寿にオープン。トレーニング至上主義に疑問を感じ、栄養学を学び、健康的に理想の身体をつくるための食事指導に力を入れている。主な著書に『ダイエットは運動1割、食事9割』(ディスカヴァートゥエンティワン)、『味覚を変えればやせられる』(大和書房)など。


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