乃木坂46・西野七瀬ロングインタビュー<br />「私のなかの小さな自信」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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乃木坂46・西野七瀬ロングインタビュー
「私のなかの小さな自信」

STREET JACK5月号の表紙を飾る乃木坂46・西野七瀬が語る、珠玉の5000字インタビュー

――中学に上がってからは?

「うちの学校って、3つの小学校が合わさった感じだったので、女子同士でも『ウチらが一番、派手なグループ』みたいなしょうもない揉め事があって。巻き込まれたくなかったんですけど…。お兄ちゃんに『お前みたいなやつはナメられるから部活に入れ。入るなら女バス(女子バスケ部)がいいぞ』って。で、女バスに入ったんですけど、そこに『私のお兄ちゃん、地元で悪いんだから!』みたいなことをアピールしてくる女子がたくさんいたんです」

――つらいですね、それは。

「同じ小学校で仲が良かった子も女バスに入ったら、そのイヤな子のグループに入っちゃって、ガラッと変わっちゃったんです。ちょっと肩が当たったら『痛いねんけど?』みたいな。そのときに女子って面倒くさいって思いました。部活は入って5ヵ月で辞めました。それからは学校が終わったら、とにかく早く帰って、寝るかネットをするか、漫画を読むかしてました。帰りは徒歩だったんですけど、早く帰りたいから、歩くのがもの凄く速くなりました」

――当時、お母さんが西野さんに求めていたことはなんなんでしょう。

「…きっと、女バスで頑張って、いい感じで友達を作って、いい感じに楽しんでほしかったんだと思います。私の交友関係について、全部知っていたいと思ってくれる親だったから。私も全部話していたし、頑張ってたんですけど…。特に中2のときはクラスに友達がひとりもいなくて。そういうことを言いたくなかったから、『休み時間は何をしてるの?』って言われても『寝てる。別に誰とも話したくないから』って言ってて。本当にやることがなかったから寝てたんですけど、寝た振りをしている日もあって。…それが辛いんです。でも、辛いって気持ちは、お母さんには言いませんでした」

 ――〝お母さんが求める理想の七瀬〟になれたら、楽しいだろうな、とは思いました?

「思いませんでした。そうやっていきがっている男子も女子もカッコイイと思えなかったし。耐えるしかないって思ってました。だから中学時代は暗黒です。今の性格で、中学時代に戻れたら、ひとりでも平気ですけど。でも、当時は辛かったです」 

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