――いまやスーパースターの関根さんも小堺さんも「クビになろうよ」というネガティブな言葉が発端で開花したなんて驚きですね。

どっちかというと、ボクのお笑いはやっぱり本流じゃないんですよね。ものまねにしても、人がやらないところばっかり突いてきたりとか。分からない人をやったりとかね。ものまねって、本来は皆さんが知っているものをやって「似てる、似てる」っていうのが本流なんですよ。でもボクのは、とりあえずボクのものまねを聞かせて、あとから本人を見て、「ああ、これ!関根がやってたのはこれか!」って笑ってくれればいいと思ってるんですよ。自分が今やりたいものまねがあって、まあまあ自信があって、自分はいいなと思ってるけど、まだその人が浸透していないとするじゃないですか。普通なら、やらないんですけど、ボクはやるんですよ(笑)。

 

――そういうことなんですね。たしかに大滝秀治さんとかって、関根さんが先ですもんね。大滝秀治さんは知ってるけど、名前と顔が一致しないじゃないですか。関根さんのものまねを見てて、後になってからドラマで「ああ、この人だったんだ!」っていうのがありますもんね。

宇津井健さんの『スーパージャイアンツ(1957年~1959年まで公開されたヒーロもの映画。全9作)』のことなんか、リスナーは分からないワケですよ。年代が違うから。ところが、どんどんしゃべっちゃう。ボクと小堺君が楽しげにしゃべるから、リスナーたちは「スーパージャイアンツって何なんだろう?」ってなっていると思うんですよ(笑)。今はネットですぐに調べられるから、ああ、これだ!ってすぐに分かるんですけどね。あの頃は、ワケの分からないまま聞いてた人も多いと思います(笑)。要するに、先行型っていうんですかね。普通は皆と一緒に歩いていくのに、どんどん先行っちゃって皆が一生懸命調べてついてくるっていう。

――そこが引き込まれるところなんでしょうね。分からないから、分かろうとしちゃう。

そうだったのかもしれませんね。すべて「クビになろうよ」って言って開き直った結果ですよね。あの言葉を発したことで、思いっきりやれた。たまたまリスナーがついてきてくれたワケですけど、「クビになろうよ」っていう言葉がなければ、今のボクはここにいないかもしれませんよ。


明日は、特別企画として、格闘技界のニューヒーロー「K-1WORLD GP -55kg王者」の武尊選手と芸能界きっての格闘技マニアである関根さんの対談をお送りします。関根さんの武尊選手に期待するアツい思いと、武尊選手の人並み外れた「強い気持ち」がぶつかり合う、ガチンコトークをお楽しみに!