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Q.7 仕事を“辞めたい”と思ったことはありますか?

芸歴40年の関根さん。20代の頃は、とにかく30歳までは頑張ろうと考えていたという…

――長く続けていると、継続していることの大事さって分かりますか。

うーん、なんでしょうね。僕は60歳になってから映画を撮ったんです。館川範雄っていう友達である作家がね、コサキンの作家なんですけど、色々企画書を持って行ってくれたら一つだけ通ったんですよ。それは、僕が40年やってきた、長くやってきたっていう一つの信用ですよね。これが、僕が10年目だったら企画通らなかったでしょう。

――40年の蓄積が映画の企画を通してくれたんですね。

蓄積というか、信用度というか、40年辞めずにやってきたからできたと思うんですよ。だからCMとかもそうじゃないですか、長くやってるからとか。銀行とかそうですよね、これだけやってるから、ローンもこれだけっていう、信用度っていうんですか。

――ああ。芸能人も皆が皆ローンを組める訳じゃないですね。

そうそう。

――最近の若い人って継続できなくて、すぐ会社を辞めたりとか転職したりとか多いじゃないですか。そういうのに対してどう思いますか。

それが適切な退社なのかそれとも本人の我慢が足りないのか、ちょっと分からないんですけど、本当にヤバい場合は辞めた方がいいですよね。気が優しいのかな、よくブラック企業で過労死しちゃう人いるじゃないですか。なんで逃げなかったんだろうって思いますよ。ケツまくって、「明日から行かねえ、オレ休む」って言って、沖縄とか行って休んじゃえばいいのに。連絡できないところへ行って。

――お金とかで辞められなかったりするんじゃないですかね。

でも、死にそうなんですよ。死ぬ気になれば何でもできるっていうじゃないですか。本当に死んじゃうワケだから、逃げた方がいいですよね。そういうのは逃げた方がいいと思うんですよ。だけど、もうちょっとやってみたらなんとかなるかなって場合は、もうちょっとなんとか、もう少し我慢する、もうちょい我慢してみようかな、とかね。すぐ逃げるとやっぱり、逃げ癖がついちゃうから。我慢することは、次に繋がりますからね。その我慢が実らなくても、我慢したことが精神的なタフさというかね、それに繋がると思うんですよね。


明日は「Q8.「運」とか「運命」についてどう思いますか?」です。


 

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関根 勤

せきね つとむ

1953年8月21日生まれ、東京都出身。TBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり1974年12月に芸能界入り。テレビで見ない日がないというほどの人気コメディアン。バラエティ番組を中心に、テレビ・ラジオ、CM、舞台など幅広く芸能活動を行っている。 芸能界屈指の格闘技マニアとして知られ、「K-1公式サポーター」も務めている。



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