■カウンセリングや手術はどこでどのように行うのか?

 自毛植毛施術のプロセスについても話を訊いた。音田氏によれば、まずはカウンセリングを行うとのことだが、そこではどのような話をしているのだろうか。

「実は薄毛に定義はありません。これまでの最高齢では83歳の患者さんがいましたし、最近では女性の患者さんも増えています。中にはまったく薄毛ではないような方もいらっしゃいます。みなさん、ここへいらっしゃる過程や理由も様々なのです。その人が悩んでいれば、そこに寄り添って解決するのが私たちの使命です。もちろん。いいことばかり言っても仕方がない。様々な条件を総合的に勘案し『ここまでできますよ』と話すようにしています。選ぶのは患者さん自身です。コストの問題もありますので、例えば移植を複数回にわけるという提案をすることもあります」

 ちなみに音田氏のクリニックには専任のカウンセラーもおり、中には自身も自毛植毛をされた方がいるのだとか。同じ悩みを抱えていたカウンセラーであれば、相談しやすいのではないだろうか。

「私も様々な治療を経て、自毛植毛にたどり着いたので、薄毛の悩みは誰よりもわかります」 そう笑顔で語ってくれた君島氏。

 続いて無理を言って施術をするスペースを見せてもらった。

「いまはロボットを使った手術もありますが、頭皮や毛の量、生え方は一人ひとり違います。どの毛をどこに移植するのかは状態を見ながら調整しつつ行う必要があります。地道な作業ですが、ここが私たちの腕の見せ所でもあり、まさに仕上がりに直結します。一切手は抜けません

 ちなみに音田氏は、常識を覆す短時間大量移植の成功実績においても著名である。しかし、それは医師としてのエゴや技術力のアピールではなく、スピーディーに施術を終わらせることで患者さんのストレスを軽減すること、そして移植した毛の生着率を高めるためだと語ってくれた。

自毛植毛の権威であり「親和クリニック」総院長を務める音田正光医師

 薄毛の治療は「人生100年時代」を前向きに、豊かに過ごすための大きなきっかけになる。そして、自毛植毛は薄毛治療における一つの最適解であろう。
 新年度を前にしたこの時期、これまで悩んできた薄毛問題を解決し、自らの意志で明るい未来を切り開くことを真摯に検討してはいかがだろうか。
 本稿が、薄毛に悩む方にとって一助となれば幸いである。