【静岡鉄道レインボートレインズお披露目イベント】 | BEST T!MESコラム

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静岡鉄道レインボートレインズお披露目イベント

しずてつ創立100周年記念塗装車と7色・7編成が揃い踏み

静岡鉄道レインボートレインズ

 静岡鉄道では、従来の車両を取り替えるため、2016年春から少しずつ増備してきたA3000形が8編成となった。そのうちの1編成は静岡鉄道創立100周年記念塗装車であるが、残りは1編成ずつ異なったカラーを身にまとっている。これをレインボートレインズと呼んでいるが、当初の予定通り7色揃ったので、それらを並べてお披露目イベントをすることになった。これを取材するために、東海道新幹線「こだま」で静岡入りをしたのである。

新静岡駅の入っている複合商業施設cenova

 朝起きると静岡は雨だった。イベント会場は静岡鉄道の車両基地がある長沼駅。静岡鉄道に乗るべく起点の新静岡駅へ向かう。新静岡駅はJR静岡駅とは微妙に離れていて、歩くと7、8分ほどかかる。JR静岡駅北口から地下にもぐり、新静岡駅という看板を頼りに歩いていく。一旦地上に出るけれど、歩道に小さな屋根が付いているので、小雨だったが濡れることはなかった。再び地下に潜り、迷路のような地下道を進み、商業ビルの地下街からエスカレータで上にあがると新静岡セノバという複合商業ビルの1階に出る。その一角に静岡鉄道の新静岡駅があった。

 駅は小さいながらもヨーロッパの終着駅のような雰囲気がある。ビルの中にあるので、雨が降っているのかどうかはホームの先端まで行かないとわからない。自動改札機が並んでいて、JR東日本のICカードSuicaでも入場できるのは便利だ。

「ちびまる子ちゃん」のボード

新静岡駅待合室に展示中の模型

 駅構内に入ると、目の前にはアニメ「ちびまる子ちゃん」ラッピング電車の先頭部を模した記念撮影用の看板が立っていて、ちびまる子ちゃんと親友のたまちゃんが出迎えてくれる。雨が降っているし、あまり会場に早く着きすぎてもやることがないので、構内をうろうろし、先端部近くで到着する電車を撮影したりしてみた。しばらくして、改札口近くに戻ってみると2番線近くに待合室がある。そこでしばし腰を下ろそうかと思い中へ入ってみると、レインボートレインズの模型がショーケースの中に並んでいた。七色の編成がすべて揃い、SLの基地にある転車台の周囲に停まっている機関車のように放射状に並んでいた。ガラスケースの上方にはパネルが張ってあり、7色について英文で表記されている。アルファベットだけなので、何だか洒落た雰囲気だ。本物と対面する前に早くも気分が高まってきた。

新静岡駅構内

 新清水駅行きの電車は6、7分おきの発車ですこぶる便利がよい。時刻表を見ないでも待たずに乗れるという感覚だ。そろそろ出発というわけで、1番線と2番線の間にあるホームへ向かうと2両編成の電車がホームに入ってきた。旧型車両である。というか、この日はお披露目イベントのためA3000形は長沼の車庫に集結しているので、100周年ラッピング車両をのぞいて走っていないのだ。

新静岡駅を発車

 座席が8割ほど埋まった状態で発車。複線の線路の両側には道路が並走していて、路面電車の車窓のようにも思える。あっという間に最初の停車駅日吉町。知り合いの女性フォトグラファーが乗ってきた。私と同じく、イベントを取材するため、この駅近くのホテルに泊まったとのことだった。

靜岡縣護國神社

 静岡鉄道は、駅と駅の間が短く、次々と駅に停車していく感じである。駿府音羽山清水寺が近くにある音羽町駅、ちょっと距離はあるけれどホビーショーなどの見本市が行われるツインメッセ静岡の最寄りとなる春日町駅、大学のキャンパスが近い柚木駅と続く。奥に靜岡縣護國神社が控えている柚木公園の前を過ぎると、左手にガンプラ(ガンダムのプラモデル)の製造拠点であるバンダイホビーセンターの特徴ある建物が見えてきて長沼駅に到着する。

バンダイホビーセンター

 長沼駅は複線の線路の両側にホームがある対向式の駅だ。降りると目の前に車両基地があり、すでにレインボートレインズがずらりと並んでいる。雨にもめげず、開場前なのにかなりの鉄道ファンが集まってホームから7色の電車にカメラを向けていた。

次のページ7色の脇をA3000形の100周年記念塗装車が通過

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野田 隆

のだ たかし

日本旅行作家協会 理事

1952年名古屋生まれ。日本旅行作家協会理事。早稲田大学大学院修了。 蒸気機関車D51を見て育った生まれつきの鉄道ファン。国内はもとよりヨーロッパの鉄道の旅に関する著書多数。著書に『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)『にっぽん鉄道100景』『テツはこんな旅をしている~鉄道旅行再発見』(平凡社新書)『定年からの鉄道旅行のススメ』 (洋泉社新書) 『テツ道のすゝめ』(中日新聞社)『愛知県 駅と路線の謎』(洋泉社新書y)など。



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