東武「川越特急」vs西武特急「小江戸号」乗り比べの旅 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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東武「川越特急」vs西武特急「小江戸号」乗り比べの旅

小江戸 川越をぶらりミニトリップ

川越のシンボル「時の鐘」

 その後、のんびりと東上線に乗って、川越市駅で下車。ここから歩いて川越市内散策を始める。蔵造りの街並みをそぞろ歩き、川越のシンボルでもある「時の鐘」を見上げ、薬師神社にお参りした。その後、喜多院に向かうが、途中でレンガ造りのキリスト教会の前を通った。10年以上前に妻が合唱団の一員として「メサイア」を歌った思い出の場所で、たまたま出くわしたので懐かしかった。

有形文化財の川越キリスト教会

喜多院

 喜多院にお参りして一通り散策したので、西武新宿線の終点本川越駅に向かった。川越駅よりも近く、充分徒歩圏内である。都心に戻る東上線の池袋行き「川越特急」は小川町始発で川越駅から座われるかどうか分からない。大学の下校時間にも引っかかるし、観光客で混雑しそうである。そう思い、西武特急レッドアロー「小江戸号」を選んだのだが、これは正解だったかもしれない。車内は空いていて、本川越駅発車時点で、私の乗った車両は貸し切り状態。途中停車駅の狭山市駅、所沢駅、東村山駅で乗ってくる人はいたけれど合わせても数人である。こんな乗車率で大丈夫かと心配になる利用状況だ。

西武特急レッドアロー小江戸号

小江戸号車内

 もっとも特急専用車両だけあって車内は快適だ。座席はリクライニングが効くので、ゆったりくつろげる。テーブルも使えるし、ドリンクホルダーもある。何よりもデッキが客室の外にあってドアが開いても直接外気が流れ込んでこないので冬季は暖房が保たれて心地よい。歩き疲れた体には特急車両でゆったり過ごすのが合っている。東上線の「川越特急」よりは所要時間がかかり、本川越駅から高田馬場駅までは43分、西武新宿駅までなら46分と東上線よりは遅いけれど、快適さでは断然「小江戸号」であろう。特急券を払っても、ミニトリップの有終の美を飾れて大満足であった。

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