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■すべては勝利のため⁉ 馬主と調教師のトラブルで転厩が増える?

武幸四郎調教師 写真⦿フォトチェスナット

 夏にケンカ別れした形となった了徳寺オーナーと武井亮調教師。過去の活躍馬は同厩舎からしか出ていなかったがすべての馬を転厩させてしまった。

 元々、矢作厩舎や須貝厩舎からも馬を引き上げたり、過去にも「競馬最強の法則」の本誌でも取りあげたように、トラブルは少なくない。

 ただ、最近はこの手の転厩は非常に多いのだ。スポーツ紙記者は次のように語る。

「例えば、関西の武幸四郎厩舎。厩舎を開業した際に、引き継いだ個人馬主さんの馬も少なからずいた。最初は結果も残していたんだけど、オーナーがローテーションなどに不満を持ってしまい最後は転厩。
 最近はどの厩舎も馬がパンパンなので、個人馬主のオーナーには厳しい状況。個人馬主さんといっても、ノーザンF系の馬を購入しているようなオーナーの馬は何とか残したいからね。どうしても、大手牧場の生産馬とかじゃないと必然的に後回しになってしまうことも。
 ただ、若手調教師はさっさと成績を残さないといけないし、テソーロ(冠名)と武井厩舎の例を見ていると、蜜月関係であっても怖いから大手やクラブ馬に力を入れるのは仕方がないと思うよ」

 ひと口に馬主主導による転厩といってもケースバイケースなのは間違いないし、武幸四郎厩舎の例などを見れば、馬主サイド、調教師サイドの立場も理解できる。馬主といっても数を使ってほしいタイプから、きっちりと狙い撃ってほしいタイプまでさまざま。ただ、前出記者が指摘するには調教師サイドに同情的な声が多数だとか。

「数を使ってほしいタイプの馬主さんは必然的に成績が上がっていない厩舎か、若手厩舎で馬の集まりが芳しくないところになるよね。大規模な個人馬主なら自分の欲しい馬も買ってくれたりするだろうけど、その手の馬主さんは自家生産だとか、オータムとかサマーの安い馬が多くなるし。種牡馬のラインナップも地味だったりするからね。
 特に武幸四郎厩舎みたく大物馬主さんだとかに可愛がられているところは、弱小馬主さんの立場は強くならないよ。経済原理からは誰が悪いということじゃない。馬主さんは昔と違って転厩も簡単にできるんだから自分に合った厩舎を探すしかない」

 一方、武井厩舎の場合は自分が選んだ馬(入厩予定だった馬)を含めて期待値の高い馬が、若手調教師に流れるのは気分がいいものではないだろう。ちなみにこの転厩騒動で地味に得をしたのが加藤和宏厩舎だといわれている。

「了徳寺オーナーが加藤士津八調教師を可愛がっている。ただ、士津八厩舎も急な転厩を受け入れたりしたので預かれる頭数に限りはある。その関係性からか、父である加藤和宏調教師のところに入った馬もいるほど。
 今までは完全に繋がりがなかったということを考えれば、和宏調教師はラッキーだったよね。10勝未満が続いているし厩舎に馬を預託してくれるオーナーは貴重。しかも了徳寺オーナーの馬が今後も入る可能性もあるでしょう」

 と前出記者は説明してくれた。先週の当コラムでも指摘したが、厩舎経営も一筋縄ではいかないというのは間違いないのは事実だろう。