【半身浴と全身浴、汗をかくのはどっち?】 | BEST T!MESコラム

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半身浴と全身浴、汗をかくのはどっち?

~あなたのお風呂の入り方、間違ってる?~

■シャワーではなくまずは毎日お風呂に入ることから始めよう!

 入浴への理解度が深まったところで、早坂先生が提案する「冷え性におすすめのお風呂の入り方」を実践してみましょう。

1. お風呂は冷え性対策の最強ツールである 

 冷え性の根本的な原因は手足の末梢の血流が悪くなることですので、体を温めて血流を改善させることが直接的な対処方法です。食べ物や衣類を工夫する、カイロなどを携帯するなど、さまざまな体の温め方法がありますが、最強の“冷え取りツール”はお風呂に入ることです。日本の多くの家庭には湯船が設置され、毎日でも入浴することができます。身近すぎる“お風呂”ですが冷え対策に改めて見直してみましょう。難しく考えず、まずは毎日お風呂に入ることから始めます。

2. 40℃のお湯に全身浴で10~15分が基本 

 血流を良くして冷え性を改善するには、熱すぎない40℃のお風呂に肩まで全身浴で10~15分入ることが基本です。この基本的な入浴法で血流は改善します。40℃を超える熱いお風呂は入浴時に血圧の急上昇を引き起こすだけでなく、体温も急上昇させた後、すぐに体温が下がりますので結果として温まりが長く続きません。また、長く入り過ぎますと、のぼせ(熱中症)を引き起こしますので、長くても15分以内で、額に汗をかいたら湯船から出るのが良いタイミングです。

3. ちょっと一工夫も 

 基本的にはお風呂に入れば冷えは改善しますが、ちょっとした一工夫でさらに改善します。 40℃のお風呂に2~3分浸かったあと、シャワーで30℃のちょっとぬるい湯を冷えの気になる手足へ1分かける“プチ温冷交代浴”がお勧めです。40℃、30℃を3回繰り返すことで血管が広がる、縮むを繰り返し血流が良くなります。最後は40℃の湯船に入って終了します。 また、炭酸系入浴剤も血管を広げ血流を良くしてくれますのでお勧めです。

■入浴時にはマッサージもオススメ!

 さらに、お風呂の入り方がわかったところで、より冷え性を予防・改善するために、お風呂に入りながらできるマッサージを教えてもらいました。お風呂の入り方と合わせて簡単にできる冷え性の予防・改善にきく、簡単マッサージ術もぜひ試してみてください。

冷え性を予防・改善!簡単マッサージ術 (入浴科学者早坂先生監修)

 手足の末梢に滞った血液やリンパ液を体の中心に戻すようなイメージで行います。皮膚を指の腹で優しく押しながら末梢から体の中心部へ移動させます。腕や脚であれば手で包むようにして掴み体の中心へ向かって滑らせます。湯の中でやっても構いませんし、洗い場でせっけんをつけてすべりを良くして行うのもよいです。

①手・腕 

 最初に指スジ(腱)の間を反対の手の指の腹で軽くもみほぐします。手首を軽く掴んでからひじの内側へ流します。次に、ひじの内側をよく揉みほぐします。さらに、ひじから脇の下へ、血液を押し上げるイメージで手を動かします。

②足、ふくらはぎ

 足の指のスジ(腱)の間を手の指の腹で軽くもみほぐします。その後、足首を両手で掴んでから膝裏に向かって流しましょう。両手を交互に動かしながら移動させるのが効果的です。脚の外側と内側も行いましょう。膝裏のくぼみを少し強めに押すと気持ちが良いです。

③太もも

 まず、内側と外側にそれぞれ手で圧をかけてほぐします。そして、膝から脚の付け根に向かって軽くもみほぐしながら流しましょう。体の内側、外側だけでなく、表側、裏側も丁寧に行ってください。

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早坂 信哉

はやさか しんや

東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか !?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。


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