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《ChapterⅠ:映画と、わたし》

第1回「映画に取り憑かれた元アイドル・シマザキリノのシネフィルカフェ」

《ChapterⅠ:映画と、わたし》

 はじめまして、シマザキリノと申します。

 この度は、映画の魅力をご紹介する連載をさせていただくことになりました。私、もともとアイドルグループのメンバーとして7年ほど音楽活動をしていました。現在では映画ライター兼、俳優として活動をしています。そもそも、私がなぜ「アイドル」になり、そこから「映画ライター」へ転身したのか。私が何者なのかも含め、まずは経緯をじっくりとご説明したいと思います。お付き合いくださいませ。

 

■14歳。普通の中学生から、芸能界へ。

 あれはたしか、冬のことだったとおもいます。
友人の何気ないひとことが、大きなきっかけだった。

「これ、受けてみれば?」

 それは、新しいアイドルグループの結成オーディションでした。夢、あこがれ、可能性、いろんな感情を持って女の子が参加するかなり大規模なオーディション。正直、その時の私は、興味がそんなにありませんでした。アイドルへのあこがれの感情もなければ、歌って踊ることへの興味もない。本気で受けよう!なんて思っていなかったのにも関わらず、しっかり写真も撮り、書類もきちんと書き、ちゃんと応募したのは完全に『ノリ』でした。

 『ノリ』というと若干語弊がありますが、オーディションを勧めてくれた友人の「試しにやってみなよ」という言葉と、母に相談した時の「無駄にはならない」という言葉にほいほい乗せられ、応募に至りました。(チョロい)アイドルになりたい!とか、芸能界に入りたい!とか、野望は全くなかった。ただ、オーディションに受かったら、「毎日部活の練習しなくていいんだ、めちゃラッキー!」なんてアホなことを思っていた。その程度だった。

 応募してから約一ヶ月後、書類審査通過の連絡が入ったのです。とにかく、たまげた。「どうしよう!?」母と大慌て。そこから二次審査。歌唱審査では歌詞をすべて忘れ「ラララ」で歌ったが、なぜか通過。3次審査まであれよあれよと行きました。そこでは残念ながら落選してしまいましたが後日、事務所の方から連絡があり、次期デビュー組の練習生として芸能界へ片足つっこむ形に。気付けば私はいつしか、アイドルグループのメンバーとしてメジャーデビューを果たしていました。

 凄まじいスピード感のなかでアイドルとして生きていくことになった私。ほぼ、運とタイミングで来たのでダンスや歌の基礎がなく、周りのメンバーと比べて悩み、帰りの電車のなかで号泣したり、ストレス太りを繰り返す辛い日々も…。けれど、グループが解散するまで一瞬一瞬を全力で、毎日貴重な経験をすることができて、とても幸せな7年間を過ごせました。アイドルだったからこそ経験できた、特別な青春。

 去年の夏からは映画ライター・俳優としてソロで活動しています。ではなぜ、アイドルだった私が映画ライターへ転身したのか?そこもちゃんと、説明しますね。

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シマザキリノ

タレント・ライター

映画に取り憑かれている。黒髪主義。執筆、演技、トークショー出演等。定期映画館イベント「シネマ夜会」レギュラーコーナー「島崎莉乃のシネマトーク」(FM甲府)BEST T!MS連載「シネフィルカフェ」広告「リクナビNEXT転職のそばに」。



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