寝たはずなのに「一番疲れを感じてしまうのは朝」だと感じること多くないですか、ここではいわゆる“朝バテ”についてのデータとともに、その解消法を血管に関する医療の第一人者としてさまざまなメディアで活躍する池谷敏郎先生に紹介してもらった。

 ネオマーケティングによる、20歳以上の男女を対象とした『疲労対策に関する調査』(N=1,000/調査時期2019年1月15~16日)によると、普段「疲れ」を感じる日常のシーンは「朝起きたとき」が43.2%と一番多い時間帯となっています。続いて、「仕事から帰宅するとき」が38.7%、「夜寝る前」が38.1%です。睡眠をとった時間にも関わらず、“朝”に疲労を最も感じている結果となっています。

“朝バテ”の原因は、池谷敏郎先生によると、「睡眠時間や質が不十分だと、朝起きたときに疲れを感じてしまっている“朝バテ”になっている可能性があります。“朝バテ”にならないようにしっかり睡眠をとることが必要でしょう。」

全体+10%以上 全体-10%以下 (属性n=30以上)

■夏の睡眠不足による“朝バテ”に注意!

▲睡眠とメンタルヘルス / ゆまに書房(1993年)

 また夏は、暑さによる寝苦しさによって他の季節と比べて睡眠時間が短い季節です。今年も5月に全国的に記録的な猛暑となりましたが、梅雨明け以降の本格的な夏シーズンもエルニーニョ現象によって、猛暑になることが予想されています。寝苦しい日々が続いてしまい、睡眠不足を招いてしまう可能性があります。質の高い睡眠をとって、“朝バテ”にならないようにする方法を池谷先生に伺いました。

■眠りやすい環境を作ることが大切

 

 池谷先生によると、「眠りやすい環境を整えることが大切です。1つ目は、冷房をうまく利用して質の良い眠りを確保しましょう。暑い夏場は、冷房をうまく利用して質の良い眠りを確保することが大切です。エアコンのタイマー設定を活用してもいいし、冷気を部屋全体に行きわたらせるため、扇風機を組み合わせるという選択肢もあります。2つめは、ゆったりした衣服を着用するようにしましょう。衣服をうまく活用して体から出る熱と汗を上手に逃がしてやることが重要です。吸汗・速乾に優れた素材や、ゆったりして通気性がよい衣類を着用して寝るようにしましょう。3つ目は、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。睡眠中の脱水状態を防ぐため、就寝前に冷たい水をコップ1杯分飲むようにしましょう。ただ、水分補給としてビールを飲むのは危険です。アルコールは脱水を促し、利尿作用もあるため体から水分を奪ってしまいます。就寝時間が迫ってきたら、アルコールは控えるようにしましょう。」

■注目の成分「GABA」でリラックス&安眠効果

「また、睡眠の質を上げるためにGABAを摂取することもオススメです。GABAは、穀物や野菜、果実などに含まれるアミノ酸です。GABAには、消化管から体内に吸収され、交換神経末端からでる血管収縮作用伝達物質のノルアドレナリンの分泌を抑制します。ノルアドレナリンは細動脈を収縮させる作用があるので、この分泌を抑制することによって、交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にしてくれます。これによって、安眠効果が期待できます。またストレスを和らげる効果もあり、心と体のリラックスを促す作用も期待できます。」