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東大生はリビング学習をしているって本当?

東大生のなんと76%がリビング学習を実践しているという。

 

 小さな子どもがいるご家庭や小学校・中学校受験を考えているお母さんお父さんも多いことでしょう。
 子どもが立派に成長してくれることを願っている親にとって、学習環境を整えてあげることは一番の関心事のはずです。
ところが、巷の教育書を読んでみると「リビング学習のほうが成績が伸びる」という説と、「子ども部屋を作ったほうがいい」という説が真っ向から対立しています。

リビング学習と子ども部屋での学習、本当はどちらが子どもにとって良いのか? 

 私自身も親になって初めて悩んだところでした。
 もちろん、子どもの個性や住環境によってもベストの方法は違うでしょう。しかし、結果的に私はリビング学習を選択することにしました。
 なぜなら都内の賃貸住宅に住んでいるため、子ども部屋を用意しようとすると窮屈に暮らさざるを得なくなりますし、なによりもっと子どもと一緒の時間を大切にしたかったからです。
 私の著書『子どもの頭が良くなるお片づけ―理想のリビングの作り方―』では、今まで私が片づけのプロとして活動してきた中で培った技術を応用し、最適なリビング学習環境を作ることで、子どもの成績向上を目指すことです。

東大生はリビング学習をしているって本当?

『子どもの頭が良くなるお片づけ―理想のリビングの作り方―』を書くにあたって東大生100人に勉強場所に関するアンケートを実施してみました。そうすると私自身も驚くような結果が出たんです。

 なんと、東大生100人中、76人が子ども部屋で宿題や勉強をするのではなく、リビングでおこなっていたんです。

 繰り返しになりますが、正直な話をすると教育関係者のなかでもリビング学習は賛否両論です。

 賛成派の意見をまとめると、以下になります。

 リビングにはテレビや夕食を支度する音など、様々な生活音がある。そのなかで集中して学ぶことができるようになることで、受験会場でも他の受験生の咳払いや鉛筆で書く音といった様々な生活音に惑わされずに実力を発揮できる子どもに育つ。

⑵ 親の目の届く場所で勉強をする習慣をつけることで、子ども部屋の机に向かったものの、つい漫画を読みふけるといった時間の無駄を減らすことができ、わからないところがあれば、すぐに質問することもできる。また、子どもの勉強の進み具合や苦手な教科を親が知ることができ、適切なサポートができる。

 反対に否定派の意見としては、以下のようなことが挙げられています。

⑴ 生活音の多い環境では集中できず、勉強がはかどらない。
⑵ リビングやダイニングのテーブルは子どもが勉強するために作られておらず、長時間座るのに不向き。また床から足が浮くため子どもが勉強に集中できない。
⑶ リビングは照明が暗いことが多く、子どもの視力の悪化につながる。
⑷ 勉強道具を置いている部屋から離れるため、忘れ物が増える。
⑸ 家族が集まる場所であるリビングが散らかることで、親にストレスが溜まり、結果的に子どもに悪影響を及ぼす。

 私は片づけのプロですが、教育のプロではないので、賛成派と否定派の意見が別れた学習における生活音の影響については、どちらの意見が正しいかは判断を一旦保留させていただきます。
 ただし、それ以外の否定派の意見の多くは片づけによって解決できるのではないかと感じています。
 本書では否定派が主張する⑵から⑸までのリビング学習のデメリットを、片づけの技術によって軽減し、より子どもが集中してリビング学習をおこなえる環境づくりの方法を著書『子どもの頭が良くなるお片づけ―理想のリビングの作り方―』ではお伝えしていきます。

KEYWORDS:

『子どもの頭が良くなるお片づけ―理想のリビングの作り方―』

著者:小島弘章

 

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実は東大合格者の76%はリビング学習を実践!というデータがあります。
勉強が上手くいくリビングやダイニング作り、それが、子供の頭脳を成長させます。
子供に名門の小学校受験、中学校受験をさせる予定の親はもちろん、いわゆる“お受験”はしなくても、子供に勉強ができるようになってほしい、という親へ向けての理想のリビングの片付け方、ダイニングの片付け方、親がやるだけではなく、「収育」も考え、子供にいかに片付けさせるか、という切り口も併せて紹介。

小島弘章
1972年11月13日生まれ。岡山県玉野市出身。
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。
整理収納に”笑い” を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200 本以上。著書・監修本は累計40万部を超える。2014 年12 月に収納と育児・教育・育成を組み合わせた“ 収育”を理念として掲げた、一般社団法人日本収納検定協会を設立。

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