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男の精力は肝臓に支配されている!

ドクター志賀の「中高年 性の悩み教室」第2回

「中高年になって、“性”の衰えを感じる」、「70歳を過ぎたが、まだまだ“性”を楽しみたい」……世の男性の多くは、若い頃とは変わってきた“性”の悩みを持っていることでしょう。そんな中高年の性の悩みに、80歳を超えてなお元気な医学博士•志賀貢先生が、『男を強くする! 食事革命』より、食事で“性”が強くなる方法をアドバイスします。
 

 

精力に関係する肝臓の疲労には注意を。

Q:歳とともに、「何度も」することが難しくなりつつあります。「回数を何度も」、そして「早く回復する」ための、食改善法はありますか?

A:「何となく、前より衰えを感じるなあ」というときには、肝臓の疲労回復を考えなくてはなりません。
その最高の方法は睡眠ですが、肝臓はいわば体の大化学工場ですから、非常に血液の流れが変化するところです。この流れを肝血流量といい、腸などで吸収された栄養物は、門脈という血管を通って、肝臓に運びこまれます。その栄養素を基に、肝臓は体の組織が必要とするエネルギー源を生みだしているわけです。

体を横にすることは消化吸収を助け、肝臓のはたらきを順調にするために、役立ちますが、精力が落ちたときは、肝臓の異常を疑ってみることです。

健康な肝臓では、男性ホルモンのエストロゲンは一定以上に増えると分解されて、正常なレベルを保つように調整されているものなのですが、肝臓が病に侵されると、このエストロゲンの分解がうまく行われなくなり、男性の体のなかに女性ホルモンが増えてくることになります。その結果、男性の体に女性化という現象が見られるようなことになってくるのです。

こうした状態になってくると、睾丸のはたらきも影響を受けて、性欲も精力も低下してくることが多いのです。その結果、不能症(インポテンツ)という現象に見舞われることが多くなってきます。

もし、50歳代や60歳代の若さで、急にこの不能症に見舞われたときには、一度肝臓のはたらきをチェックした方が良いと思われます。

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志賀 貢

しが みつぐ

医学博士

北海道出身。医学博士。昭和大学医学 部大学院博士課程卒業後、臨床医とし て 年以上にわたって診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接して いる。その傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』『臨終の七不思議』『臨終医のないしょ話』『孤独は男の勲章だ』をはじめとする小説やエッセイを執筆。累計20万部のベストセラー『女を「その気」にさせる技術』や『知的 性生活』など、医師の立場から性を考 える書籍は常に話題を集めている。また、美空ひ ばり「美幌峠」「恋港」の 作詞も手掛け、北海道の屈斜路湖畔を臨む美幌峠には歌碑が建立されている。


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  • 志賀 貢
  • 2019.01.16