漫画「満州アヘンスクワッド」作画担当・ 鹿子さん死去、37歳…作品は代筆を立てて継続へ

漫画「満州アヘンスクワッド」の作画を担当している漫画家・鹿子(しかこ)さんが22日、脈絡膜悪性黒色腫のため11月8日に亡くなっていたことが分かった。37歳だった。講談社のコミック誌「ヤングマガジン」編集部が発表した。
同編集部は、鹿子さんから生前「自分の身に何かあった場合は、代筆の方を立てて物語を完結させてほしい」と伝えられていたと報告。今後代筆者を立てて物語を完結まで描くという。
鹿子さんは10月27日に自身のXで、「2023年夏に脈絡膜悪性黒色腫と診断され、2024年末に他臓器への転移が確認された」と報告していた。その後、治療と連載を両立していたが、治療に専念するために「満州アヘンスクワッド」は不定期更新にすることが発表されていた。
「ヤングマガジン」編集部は、鹿子さんについて「その卓越した画力と丁寧な描写力で素晴らしい作品を世に送り出してきました。編集部一同、心より鹿子先生のご冥福をお祈り申し上げます」と追悼。その上で「代筆をお願いする方については未定ですが、編集部として鹿子先生の想いを継ぎ『満州アヘンスクワッド』を完結まで導いていく所存です」とコメントしている。
「満州アヘンスクワッド」は門馬司さんが原作、鹿子さんが作画を担当するクライムサスペンス漫画。第二次世界大戦前の満洲国興亜院「大アヘン政策」を背景に、家族を守るためにアヘン製造に手を出した主人公・日方勇がアヘン栽培でのし上がる姿を描いている。2020年4月から講談社の漫画アプリ/Webサイト「コミックDAYS」連載が開始。2021年9月から「週刊ヤングマガジン」に移籍して連載を再開し現在、22巻まで単行本が刊行されている。
文:BEST T!MES編集部
