山上被告、「他の政治家では意味が弱い」安倍元首相を狙った理由を裁判で語る

安倍元首相が銃撃され殺害された事件の裁判員裁判で2日、山上徹也被告(45)が安倍元首相を狙った理由について語った。
「統一教会と政治とのかかわりの中心にいる方で、他の政治家では意味が弱いと思いました」。「安倍元首相と教会との関係が公に続いていくとすれば受け入れがたい。嫌悪感や敵意が強まっていった」「安倍元首相は、統一教会と政治とのかかわりの中心にいる方、他の政治家では意味が弱いと思いました」などと語った。
同被告は3年前、奈良市内で選挙応援演説中だった安倍元首相を手製のパイプ銃で撃ち、殺害した罪などに問われ、母親が旧統一教会に多額の献金をした影響が、裁判の大きな争点となっている。
事件前日に旧統一教会の関連施設を銃撃したことについては、「(旧統一教会に)自分が怒りを感じていることを示すために撃ちました」。「その頃には、安倍元首相を襲撃することを決めていたか?」と聞かれると、「そうです」と答え「関係性が深いのは常識だが、一般社会では分かっていないので、予め示しておかないといけないと思った」と話した。
さらに事件当日、安倍氏が到着したのを見て「本当に来たんだな」と心境を語り、「警備員が私が考えている方向に移動し、偶然とは思えない。警備の目がそれていたので、今と思って車道に出て上半身を狙った。射撃の本で撃つときの心得は『無心で撃つこと』とあり、なるべく何も考えずに撃った」とも話していた。
文:BEST T!MES編集部
