野球部員の暴力事案で炎上中の広陵高校、1回戦に勝利するも甲子園出場辞退へ

全国高校野球選手権大会 (甲子園)に出場中の広陵(広島)が10日、出場を辞退した。
同校の堀正和校長が兵庫・西宮市内で会見。14日の2回戦で津田学園 (三重)と対戦予定だったが。
広陵をめぐってはSNS上で野球部員による暴力が判明。
5日には日本高野連が3月に厳重注意としたことを発表し、6日には学校も野球部員の暴力行為を公表した。
さらには“別の事案”で元部員が被害を訴えていることも判明。
同校では元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置して調査を進めてきた。
8日には阿部俊子文部科学相 が閣議後の記者会見で、同校の野球部員の暴力行為があったことについて言及し「大変遺憾で、決して許される行為ではない」と述べた上で、出場の判断について「日本高野連で適切にされるものと承知しているので、コメントは控える」と話すなど、どんどんと波紋が広がっていた。
選手権大会中の出場辞退については、2021年夏に宮崎商と東北学院(宮城)が出場選手の新型コロナ感染を理由に辞退したことがあったが、開幕後の出場辞退も不戦敗も大会史上初めてだった。
広陵は夏の甲子園に26回出場し準優勝4回。センバツ大会は出場27回出場し3回の優勝及び3回の準優勝を誇る高校野球界の超名門で、OBには数多くのプロ野球選手がいる。
文:BEST T!MES編集部