市川由紀乃、がん闘病から奇跡の舞台へ!恩人・由紀さおりサプライズ登場に号泣「先輩がいたから復帰できた」

卵巣がん治療のため昨年6月から活動休止していた演歌歌手の市川由紀乃(49)が19日、地元・埼玉県のサンシティ越谷市民ホールで復帰コンサートを開催。20日発売の新曲「朧」など17曲を披露し、1600人のファンの前で復活を印象づけた。美空ひばりさんの「終わりなき旅」のカバーからスタート。スクリーンに闘病中の映像が流れる中、市川が登場すると大きな拍手が湧き起こった。歌い終え「ただいま~」と叫ぶと、客席から「お帰り~」のコール。中盤では市川の復活を祝福するメッセージが紹介されるコーナーも。そんな中、サプライズで恩人である由紀さおり(78)が登場し、市川は思わず涙を流した。
昨年5月、市川が体調に異変を感じた際、病院嫌いだった市川に検査を受けることを強く勧めたのが由紀だった。過酷な抗がん剤治療などで弱気になった頃、由紀に「もう一度歌える日が来た時には、またご指導お願いします」とメールをしたところ、「もう一度歌える日が来たらじゃなくて、もう一度歌うの」と励まされたという。そんな恩人を前に「先輩がいたからこうして復帰できました」と大感謝。由紀も「第一声を聞いてこれからの未来のすばらしいスタートを切ったんだと思いました」と復帰を喜んだ。抗がん剤の副作用で、現在も手足にしびれが残っているという市川。
それでもステージでは力強い歌声を響かせ、昭和歌謡のカバーコーナーでは大きくスカートをなびかせる元気な様子を見せていた。ラストには新曲「朧」を披露。終演後も拍手が鳴り止まず、再びカーテンコールに姿を現し涙を流しながら「今は歌えることが幸せです。これからの市川由紀乃の人生で、みなさまに笑顔を届けていきたい」と満員のファンに約束していた。
文:BEST T!MES編集部