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「二度と見たくない傑作」海外視聴者揺さぶった『火垂るの墓』、ついに日本でも配信!7月15日から

▲『火垂るの墓』新潮文庫カバー

 

 スタジオジブリのアニメ映画「火垂(ほた)るの墓」(1988年、高畑勲監督)のネット配信が15日、国内で初めて始まることが分かった。

 配信元のネットフリックスが発表した。 昨秋から海外での配信が先行していたため、日本のファンからは配信を切望する声が上がっていて、ジブリ作品としても国内初のネット配信となる。

 日本での配信は7月15日から行われる。 同作は作家・野坂昭如氏(享年85)が太平洋戦争における神戸空襲の体験をモチーフに書いた同名小説が原作。 敗戦前後を懸命に生きる戦争孤児の兄妹の姿を描き、映画の制作元は高畑監督が所属していたスタジオジブリだが、著作権は原作文庫版の出版元である新潮社が持っている。

 ネトフリでは昨年9月16日、日本以外の約190カ国・地域で配信を開始。

 開始1週間で計150万ビュー(総視聴時間を作品の時間で割った数値)を記録し、非英語映画の世界ランキングで7位に。

 英語圏のレビューサイトでは「二度と見たくない傑作」「ウクライナやガザの状況と重なる」などと数多くの感想が書き込まれたという。 新潮社によると、「日本でも」と望む声がSNSを中心に相次ぎ、海外配信が始まった月のDVDの国内売り上げは前月の5倍にアップ。

 国内配信に慎重だった同社の姿勢を変えるキッカケのひとつになったとみられる。 これまでジブリ作品を扱ってきた日本テレビ「金曜ロードショー」で夏に放送されていた時期があったものの、高畑監督が亡くなった直後の2018年4月の追悼放送が最後だった。

文:BEST T!MES編集部

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