「ボーダレスな感覚を持っているのは横浜のおかげ」世界で活躍する浅野忠信が、原点明かす

国内外で活躍する俳優・浅野忠信(51)が、GW中の5月4日、第3回横浜国際映画祭のアンバサダーとして、赤レンガパーク(横浜市中区)で開催されたレッドカーペットイベントに登場。「横浜で生まれ育ってきたので嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべながら、地元への愛を熱く語った。
快晴の下、華やかに開催された同イベントでは、マイケル・ジャクソンの振付師として知られる世界的ダンサー・トラヴィス・ペインをはじめ、窪塚洋介、丸山隆平、田中麗奈、南果歩、加藤雅也、筧美和子ら日本映画界を代表する豪華俳優陣が次々と登場。集まった観客を魅了した。

中でも注目を集めたのは、横浜出身の浅野。第82回ゴールデングローブ賞にて4冠を達成した米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」で助演男優賞を受賞するなど、勢いにのる。浅野が横浜で過ごした少年時代を振り返るには、
「小学生の頃に山下公園でブレイクダンスをしている仲間がいて、僕は下手だったんですけど、そのダンスチームに入っていました」

さらに「小さい頃からアメリカの古着を買ったり、僕自身もクォーターだったりボーダレスな感覚を持っているのは横浜のおかげです。自分を育ててくれた横浜に感謝です」と、国際都市・横浜が自身のアイデンティティ形成に与えた影響を真摯に語った。また、「いろんな国の映画祭に行かせてもらっていますが、その映画祭でいろんな出会いが生まれました」と、映画祭の魅力を力強く語った。
短編映画オムニバス「DIVOC-12」で出演した窪塚洋介は「横須賀から歩いて来ました。窪塚です!」とジョークを飛ばしながら登場。

「金子差入店」主演の丸山隆平は「魂のこもった愛のある作品」と、映画に込めた想いを熱弁した。
夜に開催された船上パーティーでは、丸山が「古川豪監督の長編デビュー作で主演しました。助監督時代から、どれだけの方にこの古川監督が愛されているのか」と、恩師への賛辞を送っていた。

港町・横浜で開催されたこの一日は、世界に羽ばたく日本の映画人たちが、それぞれの熱い想いを語る貴重な機会となった。5月6日まで開催された本映画祭。浅野率いる豪華俳優陣が彩った横浜の3日間は、多くの映画ファンの期待に応える内容となった。
取材・撮影:BEST T!MES編集部