直系家族の「殻」は捨てるべからず

 ここまで大きく変わったのは、小泉純一郎政権が導入したイングランド、アメリカ型のグローバリズムの影響でしょう。強いヤツはいくら儲けてもいい、弱いヤツは自分の責任で、能力がなく単純労働しかできない人は永遠に時給1000円で終わり。いつでもレイオフできる労働力を確保するためにアメリカ型を導入してしまったのが日本の最大のミスでしょう。おかげで会社における直系家族型の良さが全て失われてしまった。

 かつての日本の会社は会社に忠誠心をもたせるような制度があった。年功序列型の賃金体系然りです。

 先日、ある食品メーカーの社長にインタビューする機会があって、ここは40期以上連続増収というすごい会社なんですが、ここのカリスマ社長が愚直なまでに直系家族システムを貫いた経営をしているんです。社員を幸福にすることが会社の理念だから、給料も上げるし、解雇もしない。

 家族にも組織にも、日本に向いていたから直系家族は浸透したわけだから、その「殻」は捨てちゃいけないということですよ。