■誤解された医師の発言

連載「母への詫び状」第四十二回〉

 前回の内容について、誤解を招いた箇所があるようだ。

 身体の自由が利かない母を自宅で介護することになったぼくに対して、「君がいれば大丈夫ですよ」と言った医師の発言が、批判の対象になっている。

 読者の中には、この連載をずっと読んでくれている人もいれば、たまたま前回の記事だけを目にした人もいるだろう。毎回、状況を説明するわけにはいかないから、言葉足らずになってしまう場合がある。

 担当医の「君がいれば大丈夫」を、ていねいに説明すれば、以下のようになる。
「お父さんの介護も経験し、今は24時間、お母さんのそばについていてあげられる君がいれば、大丈夫ですよ。君は介護サービスの使い方もわかるだろうから、それらを利用して、ぼくら病院の医師や看護師も協力するから、がんばって」
 医者が、患者を家族に放り投げたわけではないし、無責任な発言をしたわけでもない。ここは補足しておきたい。

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