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【日本初】地面が光る信号!未来型「埋込型信号」が大阪・守口市に登場

歩行者の“足元”から安全を守る、新しい交通インフラ




2025年6月23日、歩行者の安全対策として、日本初となる「埋込型信号」が大阪府守口市の大枝公園に設置されました。
この信号は従来の「縦型」「吊り下げ型」とは異なり、地面に埋め込まれたLEDラインが黄色で点灯し、歩行者に注意を促す、全く新しいスタイルです。交通信号機の補助的な役割を担い、子供や高齢者など目線が下向きな交通弱者に対して有効な次世代型ソリューションです。

今回設置されたエリアは、高齢者や子どもの通行が多く、また休日は交通量の多い横断歩道として知られています。歩行者にとっての視認性を高め、ドライバーにも注意を促すことで、より多くの人が安心して通行できる環境づくりを目指しています。


守口市大枝公園前

地面に光るラインが歩行者に注意を促す

海外では今後のスタンダードに? 韓国では普及が加速
このタイプの信号は、高齢者、子どもなどの“交通弱者”の安全性を高める対策として、海外での導入が進んでいます。特に韓国では、都市部を中心にこうした交通弱者への配慮から導入が加速しており、設置数は年々増加しています。

韓国警察庁のデータによると、床型歩行信号表示装置の設置数は、2022年の3,078台から2025年には1万3,718台(累積)へと増加し、同時に赤信号残り時間表示装置も1,500台超に到達するなど、交通安全補助装置全体の普及が進んでいます【出典:韓国警察庁】。

さらに仁川市で実施された調査によると、床型歩行信号機の設置により、自動車と歩行者の事故頻度が全体13.2%、スクールゾーンでは24.4%低減したとの報告もあり、実証結果に基づいた安全対策として注目されています。

実際に市民の声は…
「公園と公園の間だから、よく子どもが飛び出したり、車もスピードが早くていつもドキドキしていました。すごく明るくて良いと思います。この信号で、横断歩道の存在にハッと気付くことができたら良いですね。」(守口市民)

「これだけ明るいので、ドライバーも横断歩道があるなとわかりやすくなったと思います。」(守口市民)