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認知症当事者が高校生に直接語りかける「私たちは何もできないわけじゃない」-リアルな声で偏見を変える特別授業

~日々輝学園高校×チームオレンジいるま×入間市による認知症理解促進プロジェクト~

 入間市は、7月3日(木)に日々輝学園高等学校東京校において、認知症当事者が高校生に直接語りかける「認知症サポーター養成講座」を開催いたします。

💡本リリースのポイント

- 認知症当事者が高校生に直接体験を語る「勇気ある行動」
- 「認知症=何もできない」という社会の偏見に当事者自らが立ち向かう
- 高校生との協働で認知症啓発動画を制作する継続プロジェクトの一環

なぜ今、この取り組みが必要なのか

 認知症に対する社会の理解は進んでいるものの、「認知症になると何もできなくなる」という誤解や偏見は依然として根強く残っています。今回の講座は、認知症当事者の方々が「私たちの本当の姿を若い世代に知ってもらいたい」という強い想いから実現したものです。



認知症当事者の声

✍講座の特色

- 当事者の生の声を直接聞く貴重な機会
教科書やメディアでは伝わらない、認知症とともに生きる日常のリアルな体験談を当事者自身が語ります。
- 継続的なコラボレーション
入間市、チームオレンジいるま、日々輝学園高校の三者協働により、これまでに認知症啓発動画を2本制作。今回の講座を通じて第3弾の制作も検討します。
- 福祉の担い手育成
受講する38名は福祉・保育コースの生徒たち。将来、福祉分野で活躍する可能性の
高い若者たちが、当事者の声を直接聞くことで、より深い理解と共感を育みます。

📝開催概要

日時:令和7年7月3日(木)11:15~12:00
会場:日々輝学園高等学校 東京校
   (入間市下藤沢1061-1)
参加者:同校福祉・保育コース生徒38名
協力:チームオレンジいるま
  (認知症に特化したボランティアグループ)

【プログラム内容】
1.認知症当事者の声
2.認知症の基礎知識(正しい理解のために)
3.協働制作動画上映(第1弾・第2弾)
4.当事者の声を聞いて
  (第3弾動画制作に向けたグループワーク)



昨年開催の様子

🏢市担当者の想い

「認知症当事者の皆さんが集まると、必ず『認知症は何もできないと思われている』という話になります。でも実際は違う。工夫しながら頑張っている。頑張っていると『認知症じゃない』と言われてしまう。そのギャップや現実を、未来を担う高校生たちに知ってもらい、共に考えてもらいたい。当事者の皆さんの『私たちが発信していこう』という前向きな気持ちが、この講座を実現させました。」

期待される効果

- 認知症に対する正しい理解の促進
- 若い世代の福祉・介護分野への関心向上
- 認知症当事者の社会参加促進
- 世代を超えた共生社会の実現に向けた意識醸成

取材について

 本講座の取材をご希望の報道機関の皆様は、下記までご連絡ください。
認知症当事者が語る生の声、高校生たちの真剣な眼差し、そして新たな理解が生まれる瞬間を、ぜひ多くの方にお伝えいただければと思います。
 認知症当事者たちは、環境の変化や突然の出来事に対して臨機応変な対応が難しく、当日も入念な事前準備をして臨みます。当事者の声は講座での発言を参考にしていただき、当事者への直接のインタビューはご遠慮ください。

福祉部 高齢者支援課:増岡、金子
入間市豊岡1-16-1
TEL:04-2964-1111(内線1342/ir314000@city.iruma.lg.jp)

入間市について

【狭山茶の郷から世界へ】入間市が描く「Well-being City」の未来図~伝統の茶文化と最先端のまちづくりが織りなす、心豊かな暮らしの新モデル~
 首都圏から電車で約1時間。市内には緑豊かな茶畑が広がり、季節の移ろいとともに風景が変化する、どこか懐かしい景色が残されています。入間市は、商業的茶産地としては日本最北に位置し、狭山茶の発展とブランド化に大きく関わってきた地域です。歴史ある茶文化を大切にしながら、現在では多様な文化や価値観を取り入れたまちづくりに取り組んでいます。



伝統と多様性が調和する、入間市ならではの景観

 関東平野の自然に恵まれたこの地では、代々受け継がれてきた茶農家の手により、狭山茶が丁寧に育てられています。
 一方で、米軍基地跡地を再整備した「ジョンソンタウン」や、大型商業施設「三井アウトレットパーク入間」などもあり、伝統と現代的な要素が調和したまちの風景が広がります。
 こうした多様性こそが、入間市の大きな魅力の一つです。
🏆 SDGs未来都市としての挑戦「Well-being Cityいるま」

 2022年、入間市は内閣府より「SDGs未来都市」に選定されました。
 これを契機に、市は「健康と幸せを実感できる未来共創都市『Well-being Cityいるま』」をビジョンに掲げ、地域資源を活かした持続可能なまちづくりを推進しています。
 同年10月には、地域の誇りである狭山茶の魅力を次世代へとつなぐため、全国初の「おいしい狭山茶大好き条例」を施行しました。
 市民・事業者・行政が連携し、地域文化の継承と活性化に取り組んでいます。
💡 未来の「原風景」を描くプロジェクト

「心豊かでいられる、『未来の原風景』を創造し、伝承する。」
 この想いのもと、入間市では、変化の激しい時代においても、人と人とのつながりや、地域固有の風景・文化を大切にしたまちづくりを進めています。
 従来の枠にとらわれず、市民とともに未来を描く取り組みは、今後もより良い地域社会の実現を目指す一助となることを期待しています。