「福」を引き寄せる正月遊び

[福笑い]
 明治時代から広まった正月遊びの一種。目隠しをして、輪郭だけのおかめの顔の上に、目や鼻などのパーツを乗せて行く。よりおかしな顔を作った者が勝ち、またはよりまともな顔を作った者が勝ち。出来上がった顔を見て皆で笑えるということで、「福笑い」という縁起のよい名がついた。自分でも簡単に作れるので、より面白い福笑いを考案してみよう。

[かるた]
 語源はポルトガル語だが、読み札と絵札がペアになっていて合わせる形は、平安時代から宮中で行われていた「貝合わせ」(ハマグリなど二枚貝を切り離して一枚ずつに絵を描き、一対の貝を見つけて合わせる遊び)に由来するとされる。「はなより団子」などのことわざを用いたいろはがるたが一般的だが、和歌の上の句と下の句を合わせる百人一首もかるたの一種。

[羽つき]
 木で作った羽子板で、無患子(むくろじ)の実に羽をつけたものを打ち合うゲーム。無患子は「子供が患わない」と読めるので、邪気を祓うためのまじないの意味も持っていた。羽子板は次第に装飾性を増し、縁起ものと考えられるようになった。現在、浅草では、12月の中旬に「羽子板市」が行われ、歌舞伎役者などその年の人気者をモデルにした豪華な羽子板が売られる。

[凧揚げ]

 

 ルーツは中国と言われ、平安時代ごろに日本に伝わった。庶民の遊びとして定着したのは江戸時代とされる。正月に行われるようになった理由は、立春(旧正月)のころの気候が凧揚げに適していたこと、空高く舞い上がる様子が縁起がよいとされたことなど。近年、凧揚げをする人を見かけることは少ないが、近所に電線のない広い場所があれば試してみたい。

雑誌『一個人』2018年1月号より構成〉