Q4.どこかに痛みを感じると、たいていの人は医者にかかるか、あるいは我慢してしまうと思います。先生の重要視されている「民間療法」には、どのような良いところがあるのでしょうか?

心平 激しい痛みや、自分で「これは異常だぞ」と思う痛みについては、まずは医者にかかるべきです。ただ、ちょっとした痛みである場合、または痛みが起こる前の疲労感がある段階の場合には、リラクゼーションの範囲で対処もできます。民間療法で自分のカラダの本質的なところ……、例えば姿勢なんかがそうですが、「本来の姿勢」を教えてもらうと、どこがゆがんでいるのかがわかるんです。これは医学的な視点だけではなかなか見えてこない部分。本質的な改善を自分で起こすことができるという意味で、民間療法の活用をおすすめしたいですね。

それから、痛みは直接カラダを触れてもらってはじめて治るということがあります。しっかりマッサージを受けることによって、ココロも癒されて、治る準備が起こるというのかな。民間療法で触れてもらって、カラダの疲れを流してもらうっていう作業は、治す治さない以前に、ものすごい癒し効果があるんです。

 

Q5.本書の巻頭にある≪36のボディゾーンからの心理メッセージ≫という一覧表には驚きました。痛みの背景には心理的要因もあるというのは新しい視点だと思うのですが、詳しく説明していただけますか?

心平 これは特殊な考え方なので、どんな病院、どんな治療家さんでも一致しているわけではないですし、全員が全員当てはまるわけではないのですが、私はこれまでの臨床経験の中で、傾向として見える心理状態をデータ化してきました。そして、「このボディゾーンには、こういった心理傾向があるんじゃないかな」というのをまとめたのが、この≪36のボディゾーンからの心理メッセージ≫です。

このおおもとには、「ココロとカラダはつながっている」という考えがあります。私が以前習得したキネシオロジーには「感情は筋肉に宿る」という教えがあり、手足の末端にある筋肉の疲れ、つまりストレスが、だんだん背中の方に集まってきて、それが例えば首のあたりにたまってくると、首こり肩こりになってくるし、足の方に集まってくると、骨盤をゆがませたり腰痛を起こしたりする。それを聞いたときに、「それぞれの筋肉に特有のストレスがかかりやすいんだな、なるほどな」と思ったんです。

逆に運動をすることによってストレスがリリースされるというのも、筋肉に感情がたまっていると考えると、つながる部分があって。そんな考え方からデータを蓄積しはじめて、今回公開させてもらいました。